初心者が100万円で投資するなら投資信託がベスト?あなたに最適な方法を紹介

100万円で投資をはじめようと思い、最初は投資信託から始めるのが良いと知ったけど、

・本当に投資信託をしたほうがいいのか
・他の投資方法がいいのか
・100万円で投資信託へ投資をする場合どうすればいいのか

と迷ってはいませんか。

先に結論をお伝えすると、投資が初めての人は、投資信託で積立投資(つみたてNISA)がオススメです。理由は知識がほとんどなくても始められて、一度積立設定をしたあとは、ほったらかしておけば、お金が増えるからです。

投資の経験がある人は、積立投資積立投資の一括投資株式投資をオススメできます。理由は後ほど記事内で詳しく解説していきます。

しかしどちらのタイプも100万円以上余剰資金がない人は、これ以上この記事を読まないでください。なぜなら投資は余剰資金で行うものなので、生活防衛資金などの確保ができている事が前提となります。

この記事では生徒数2万人を越える日本一のオンライン投資スクール※を運営する私たちの知見から
※2021年日本トレンドリサーチ調べ

  • 100万円で投資をする場合の、あなたに合った投資方法
  • 100万円で投資信託を買った実例
  • 100万円を一括で投資するより積立ていく方がリスクを軽減できる理由
  • オススメの投資信託3選

についてお伝えします。100万円で投資信託を始めようか迷っている方はぜひ最後までお読みください。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

100万円で投資するなら投資信託がベストなのか?を見分ける方法

100万円で投資をするなら投資信託がベストなのだろうかと考える人もいると思います。そこで、投資が初めての人の場合と投資経験がある人の場合で、それぞれ合っている投資方法をご紹介します。

【投資が初めての人】
・投資信託での積立投資(つみたてNISA)

【投資経験がある人】
・リスクを抑えたい人は投資信託での積立投資(つみたてNISA)
○相場読めるなら
・投資信託の一括投資
・株式投資

それぞれ解説していきます。

投資が初めての人

投資が初めての人は投資信託での積立投資(つみたてNISA)から始めるのがオススメです。なぜなら知識がほぼなくても始められて、ほったらかしておけば増えるのが投資信託だからです。

資信託とは『投資をプロに信じて託す』金融商品の事を言います。
まず投資家の皆さんからお金を集めます。そのお金を投資のプロが預かって、株や債券、不動産に投資をして、さらに投資家であるみんなの代理でプロが運用をしてくれます。それが投資信託という金融商品です。
投資信託の仕組み

そして金融商品である投資信託を一定の金額で定期的にコツコツと自動的に購入する投資の手段を
「積立投資」と呼びます。

この積立投資を始めるにあたり、とてもお得な非課税口座枠があります。それがつみたてNISAというものです。

つみたてNISAは国が作った非課税口座枠で、年間積立金額の上限が40万円で、この枠内で積立投資を行って出た利益には、税金がかけられない仕組みになっています。つまり利益と元本は一切税金が課されず丸々自分のものになります。

つみたてNISAの年間の積立金額の上限は40万円なので、100万円で投資信託を始める場合は、つみたてNISAで2年半近く毎月分割して積み立てていくとリスクが分散できます。

投資信託、積立投資、つみたてNISAのメリットやデメリットなどをさらに詳しく説明している記事は投資信託とNISAの違いが0からわかる!初心者専用にわかりやすく解説です。こちらを読んでいただくと、投資信託、積立投資、つみたてNISAの3つがどのような繋がりであるかがもっとわかります。

さらに【投資初心者必見】知識ゼロからでも始められる投資信託の始め方の記事を読むと投資信託の始め方の手順がわかります。

投資経験がある人

投資経験がある人で、リスクを押さえたい場合は、投資が初めての人と同じく投資信託での積立投資(つみたてNISA)をオススメします。
もしもつみたてNISAを既に始めている方であれば、下記の順番で積立投資をするのがオススメです。

①つみたてNISAを満額でする
②特定口座で投資信託の積立投資をする

そしてリスクを取ってでもリターンを求めたい場合、相場が読めるなら投資信託の一括投資株式投資をオススメします。

投資信託の一括投資の場合
投資信託の一括投資の場合は、例えば100万円分の投資信託を一回のみ買います。
・投資の経験がすでにある
・余剰資金を充分に持っている
・相場が読める

自信があるのであれば、一括投資に向いていると考えられます。投資信託の一括投資と積立投資については、後ほど3章で更に詳しくお伝えします。

株式投資の場合
株式投資をする場合、しっかり勉強をしてリスクをとれるのであれば、得られるリターンは高い投資です。

株式投資は買った時の金額から、値上がりしたタイミングで売ってその差額の利益を得る売却益
株を一定数一定期間保有することで持っている株式数分の利益を分配してくれる配当金
同じく株を一定数一定期間保有することで、商品などがもらえる株主優待を受け取ることができます。

株式投資の仕組み

株式投資は100円からはじめられますが、投資する金額が小さければもちろんリターンも少額にはなります。

リスクを取って株で投資をしていきたい場合は、株式投資のでも中長期投資とスイングトレードという投資法をオススメしているたったこれだけ抑えれば100万円でも株で成功する2つの投資手法の記事を読んでいただくと、100万円で株式投資をする方法がわかります。

番外編:外貨預金

ある程度貯まったお金を投資するのに、投資信託や株式投資の他に外貨預金も候補に上がることがありますが、筆者はオススメできません。なぜなら外貨預金は為替レートの変動為替手数料により、預けた金額よりもマイナスになる場合もあるからです。

外貨預金について詳しくは貯金1000万超えたらすぐ確認!損しないための4つの対策法の5章で詳しく解説していますので、ぜひお読みくださいませ。

初心者で特に株を始めるなら、しっかり勉強をして知識をつけてから始めましょう

何も勉強をしないで株式投資を始めることは、最も危険で成功確率は0に近くなります。投資を始めたいと考えているのなら、現在0円で投資の勉強ができるオンライン講座がオススメです。オンライン動画でどんな場所でも勉強ができますので、この機会にぜひ受講して、投資の勉強をしてみてください。

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100万円を投資信託で運用するなら一括投資か積立投資か

実際に投資信託を約100万円ほど積み立てて利益を出している筆者の例と、投資信託で一括投資をした場合のシミュレーション結果をお見せします

積立投資:つみたてNISAの実績

筆者は2020年1月からつみたてNISAの枠を使って積立投資をしてきています。
こちらは元本が約94万円から約120万円に増えました。
2022年6月28日現在で下記画像の通り利益が256,277で、27.02%増加しました。投資信託の積立投資でお金が増えている事がわかっていただけますでしょうか。

積立投資をしている筆者の例

今回紹介した実績は投資信託を毎月約3万円ずつ積立てて出した結果です。

次に一括投資の場合のシミュレーション結果をお見せします。

一括投資:S&P500で一括投資した場合のシミュレーション

前節と同じ時期にS&P500(アメリカの代表的な株価指数でシミュレーションしました。)という投資信託を積立投資の場合と同じく94万円分買ったとします。(積立投資の実績では元本が94万円だったため、一括投資でも同じ期間同じ元本でシミュレーションしています。)下記のグラフによると、2020年1月3日の時点で約3,234ポイントになります。


出典:GoogleFinance

出典:GoogleFinance

そして2022年6月28日時点で約3,821ポインとなので、計算をしてみると、2020年1月から2022年6月にかけて、約18.15%増えています。

例えば2020年1月3日に94万円分のS&P500の投資信託を買って、2022年6月28日まで保有していたとすると、約111万円に増えます。

シミュレーションでは筆者のつみたてNISAでの積立投資の方がわずかにプラスとなりました。今回は一括投資でもわずかな差でしかありませんでしたが、グラフを再度確認してみてください。2020年3月に差し掛かると大きく下がっているのがわかります。
S&P500のシミュレーション例
出典:GoogleFinance

これはコロナショックの時です。もしも一括投資で2020年1月に100万円分の投資信託を一括で買っていた場合、コロナショックの影響を受けて大きく元本割れを起こしている可能性がありました。これが積立投資をしていた場合は、株価が下がったタイミングで、投資信託の口数を多く買うことができるのです。

次の章では積立投資と一括投資を比較した場合どのような違いがあるのか説明します。

投資信託は一括より積立の方がリスクを軽減できるからオススメ

投資信託で投資を始める場合、一括投資より積立投資のほうがオススメです。なぜなら、株価が下がった時にリスクを軽減できるし、時間を有効活用した長期投資ならばプラスに転じやすくなります。この手法を「ドルコスト平均法」といいます。

下記は、最初に4万円分の投資信託を一括で買った場合と、毎月1万円ずつ(ドルコスト平均法で)購入した場合を比較した図です。

図表出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

一括投資の場合

1万口あたり株価1万円の時に一括で4万口を購入したので、その後株価が下がった時に多く買うことができませんでした。
その結果平均単価は1万口あたり1万円なので、株価が10,001円以上にならないと売却しても黒字になりません。

分割投資(ドルコスト平均法)の場合

定額で分割して買っている場合、価格が高いときは買える口数が少ないが、安い時には多く買えるため、平均購入単価が安くなります。

相場には波があり、価格が変動します。そのためドルコスト平均法では、安い時には多く買い、高い時には少なく買えることで、一括投資に比べて投資信託を多く買うことができます。表の場合4ヶ月後、4.5万口購入でき、1万口あたりの単価が9,000円になったので、株価は1万円に戻らなくても結果的に売却した時には黒字です。

一括投資は株価が安いタイミングのみ買う事ができれば分割投資に匹敵するほどの黒字にすることができるかもしれません。ですが、安い時がいつなのか誰も予測ができませんから、安いときを狙って買うのはかなり難しいです。

その点ドルコスト平均法の場合は、予測をしなくても、定期定額で買い続ける事で、リスクも抑えられて黒字になる確率も高いので、ドルコスト平均法の方が投資時期を分散するのに有利であると考えられます。

一括投資はリスク大?投資信託のオススメ投資法と商品3選の記事では、一括投資のメリットとデメリットについてもまとめられているので、一括投資を考えられる方は、ぜひ読んでみてくださいませ。

オススメの投資信託3選

投資信託は一括投資よりも積立投資のほうがオススメとお伝えしました。それではどんな投資信託を買えばいいのか気になる人もいると思うのですが、投資信託は2023年12月時点で、約6,000本近い種類が存在します。 ※参照元:投資信託協会

しかし初心者が約6,000本の中から自分にとって良さそうな投資信託を選ぶのはとても骨の折れる作業だと思います。

そこでこの章ではプロの私が選ぶ投資初心者におすすめな株式型投資信託を3つご紹介します
おすすめの投資信託は以下の3つです。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) おすすめ度:★★★★★
米国で一番有名な株式指標です。米国企業の中でも選ばれた500社に分散投資ができる投資信託です。

■楽天・全米株式インデックスファンド おすすめ度:★★★★★
(SBI・V・全米株式インデックスファンド)
米国の上場企業約4000社に分散投資する投信信託です。こちらはS&P500と比較して大型企業から中・小型企業まで網羅されておりバランスが取れています。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) おすすめ度:★★★★☆
安定成長している先進国と発展力のある新興国50カ国の中から選ばれた約3000社に分散投資する投資信託です。米国だけでなく投資地域も分散したい人におすすめです。

上記3種類のうちどれにすればよいのかという場合は手数料で決めても良いです。
2023年12月8日時点の3種類の手数料は以下です

・S&P500:0.09372%
・楽天・全米株式インデックスファンド:0.162%
・eMAXIS Slim 全世界株式:0.05775%

紹介した3種類の投資信託についてさらに詳しく知りたい方は、貯金1000万超えたらすぐ確認!損しないための4つの対策法の4章で細かく解説していますので、ぜひお読みくださいませ。

まとめ

100万円で投資をするなら人によって投資先は変わりますが、初心者には投資信託がオススメであることをお伝えしました。最後に簡単にこの記事のまとめです。

投資が初めての人

  • 投資信託での積立投資(つみたてNISA)がオススメ

投資経験がある人

  • リスクを抑えたい人は投資信託での積立投資(つみたてNISA)
  • 相場が読めるなら投資信託の一括投資株式投資

投資信託は一括投資か積立投資かどちらがいいのか

  • 積立投資のほうが株価が下がった時のリスクを軽減できるからオススメ

オススメの投資信託3選

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全米株式インデックスファンド
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
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