【全ての投資家必読】シーン別・投資の本質を学べる17の格言

投資格言を知っておくと、取引がうまくいかずメンタルが乱れそうな時に、精神状態を立て直すのに役立ちます。「投資格言って、どんなものがあるんだろう?」
「投資格言を知っておくと、どんなメリットがあるの?」と思っていませんか?

投資格言を知っておくと、取引がうまくいかずメンタルが乱れそうな時に、精神状態を立て直すのに役立ちます投資格言はアノマリーとも呼ばれていますが、江戸の米相場の時代から作られ、現代に受け継がれてきました。

時代が変わっても、心理状態が投資に及ぼす影響が大きいことには変わりありません。先人たちが経験をもとに作り上げた投資格言を活用し、平常心で投資に臨んでいきましょう。

この記事では、以下のカテゴリに分けて合計17個の投資格言について解説していきます。

・投資判断に役立つ格言
・投資の初心者に役立つ格言
・投資で負けないために役立つ格言
・季節や干支に関する格言

解説では、具体例も合わせて紹介しています。格言の表面的な意味だけではなく、本質を理解し、日々の活動に活かしていってください。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

1. 投資判断に役立つ5つの格言

「ここで買うべきか、売るべきか」と投資のタイミングに迷ってしまった時、判断に役立つのが以下の格言です。

投資判断に役立つ5つの格言
・「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり
・二番底は黙って買え
・天井三日 底百日
・頭と尻尾はくれてやれ
・人の行く裏に道あり 花の山

ひとつずつ詳しくご紹介していきます。

1-1. 「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり

約250年前の書物、「八木虎之巻(はちぼくとらのまき)」「宗久翁秘録(そうきゅうおうひろく)」に記されていたのが、「もうはまだなり、まだはもうなり」です。

 

「もうこれ以上は相場が上がらないだろう」と思っていたのに、まだ天井ではなく上がり続けたり、「まだ相場は下がらないだろう」と思っていたら、どんどん下がってしまったというのはよくある話でしょう。

2018年に、日経平均が1月に高値を付けたあと急落し、その後9か月間軟調が続いたことがありました。
そして10月に、27年ぶりに高値を更新。やっと大きく上昇したことを受け、「まだ相場は上がるだろう」と多くの投資家が考え買いに走りましたが、その後すぐに株価が急落してしまったのです。

 

「まだ上がるだろう」と周りが考えている中でも、「もう上がり切っただろう」と考えることができたら、冷静に行動できたかもしれません。

このように、「自分の予測は本当に当たっている?逆のパターンも考えてみよう」といった具合に、柔軟に考えられるようにしておきたいものです。

1-2. 二番底は黙って買え

相場が下落して底値となり(一番底)反発したあとに、再び下落して一番底の手前で反発した場合、安値をつけたところを 「二番底」といいます。

この二番底を境に上昇トレンドに入ることが多いという経験から、「二番底は黙って買え」と言われるのです。

もちろん、絶対に二番底のあとは上昇するとは限らず、ふたたび下落し三番底となる場合もあるため注意が必要です。

しかし、実際に二番底のあとは相場が上がるケースが多く見られるため、ぜひ覚えておいてください。

 

1-3. 天井三日 底百日

「天井三日 底百日」は、相場が急騰し高値が続くのは3日しかない反面、いったん下落してしまうと再び上げ相場になるまでには百日ほどの長い期間がかかるという意味です。

つまり、短期トレードをする場合には、利益を確定するのは「天井三日=わずかな時間」しかないという教えになります。相場が一気に上がり、売ろうとする人が増えるとあっという間に相場が下落します。いったん下落してしまうと、その後は長い期間上げ相場になることがない「底百日」となってしまうのです。

「1-1. 「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり」でも解説しましたが、2018年に日経平均が1月に高値を付けたあと急落し、その後9か月間軟調が続いたことがありました。底の期間が長く続き、まさに天井三日底百日だったわけです。

 

「底百日」で身動きができなくならないよう、値上がりした時に利益を確定させるラインをあらかじめ決めておくことや、天井で売れずに下がってしまった場合には、どのラインで売るかを決めておくことが大切です。

 

1-4. 頭と尻尾はくれてやれ

「頭と尻尾はくれてやれ」という格言は、相場の底と天井を頭と尻尾に見立てて生まれました。理想的には、「底値で買って天井で売り」最大の利益を得たいところです。

しかし、そのようなことはまずできないため、「底値や天井を確認してから、そこから少し高くなったり安くなったところで売り買いを行えばよい。頭と尻尾(天井や底値)はほかの投資家にも分けてあげよう」という意味になります。

「もっと上がるかも」と思って売りのタイミングを逃したり、「もっと下がるかも」と思って買いのタイミングを逃してしまっては元も子もありません。頭と尻尾を欲張って取ろうとしないように心がけましょう。

 

1-5. 人の行く裏に道あり 花の山

千利休の言葉という説もある「人の行く裏に道あり 花の山」という格言は、利益を得るためにはほかの投資家とは逆の行動を取る必要があるという意味です。

 

その他大勢の投資家と同じ行動をとっていれば安心かもしれませんが、儲けを出すことは難しくなるかもしれません。ほかの投資家たちが一斉に売り出した、買いだしたタイミングでは逆の行動を取ることを考えてみましょう。

たとえば、社内紛争などが明るみになった結果、その企業の株価が急落する場合があります。
多くの投資家が売りに出るタイミングですが、地力のある企業であれば必ず復活し相場が戻ると考えて、逆に買いに出るのもひとつの選択肢です。

もちろん、やみくもに他人と逆の行動を取ればよいわけではありません。チャートの動きをしっかり分析したうえで行動するようにしてください。

 

2. 投資の初心者に役立つ5つの格言

投資を始めて間もない時期は自分自身の投資スタイルも確立していないため、早く勝ちたいと気持ちが焦ったり、負けが続くと不安になるかもしれません。

そのような、投資初心者に役立つのが以下の格言です。

投資の初心者に役立つ5つの格言
・遠くのものは避けよ
・相場は明日もある
・人の商い、うらやむべからず
・売るべし買うべし休むべし
・卵は一つのカゴに盛るな

ひとつずつ詳しくご紹介していきます。

 

2-1. 遠くのものは避けよ

「遠くのものは避けよ」という格言は、株式投資をする際にはよく知らない分野(=遠く)の商品は購入しないほうが良いという意味になります。

よく知らない会社の株を買おうとすると、今後の業績を予想するのにも苦労するでしょう。その場合、たとえその株を購入したとしても、売り買いの判断ができないため失敗する確率が高くなってしまいます。知らないものには手を出さないほうが良いのです。

逆に考えると、実際に利用しているサービスや商品を販売している企業の株(=近い)であれば、その企業についての情報を入手して売買のタイミングについても判断がしやすいため、投資先として積極的に考えてみて良いと言えるでしょう。

2-2. 相場は明日もある

「相場は明日もある」は投資初心者にはぜひ覚えてほしい格言です。

投資を始めると、「買おうと思ったのにチャンスを逃してしまった」ということや「焦って買ったらすぐに相場が下がってしまった」ということが起こりがちです。

そのような時は、「相場は今日で終わりではなく明日もある。焦って売買せずに、冷静になろう」と心がけるようにしてください。

もし本当に良い銘柄であれば、一日売り買いするのが遅れたからといって大勢に影響はないはずです。しっかりと調べて、確信を持ってから売買を行いましょう。

相場は明日も明後日も続きます。チャンスはまた必ずめぐってくると考えて行動してください。

2-3. 人の商い、うらやむべからず

江戸時代に本間宗久が記した「相場三昧伝」で取り上げられている格言です。「人の商い、うらやむべからず」とはその名の通り、ほかの人がうまく行っている話を聞いてうらやましがることはやめようという意味になります。

最近はSNSなどで投資について発信している人も多く、FXや仮想通貨、株などで利益が出たという書き込みを目にする機会も多いかもしれません。「自分も買っておけばよかった」と後悔したり、その人をうらやましく思うかもしれませんが、自分の投資成績が良くなるわけではないので気にしないでおきましょう。

投資初心者は、早く利益を出したくて焦ってしまうかもしれませんが、無理や無茶をすると資金を失ってしまう可能性があります。常に冷静に、コツコツと経験を積んでいくことに集中しましょう。そして自分の投資スタイルを確立させて、「人の商いをうらやまない」投資を続けていくようにしてください。

2-4. 売るべし 買うべし 休むべし

投資を始めると年中チャートが気になってしまい、休む暇もなくなってしまう人が多く見受けられます。しかし、取引は毎回うまくいくわけではありません。常に売買を繰り返していると、焦りから冷静に判断ができなくなってしまいがちです。

そのため、売り買いが終わったらいったん休んで市場や相場の動向を冷静に観察することも大切だというのが「売るべし 買うべし 休むべし」という格言です。

売買しているときは「もっと儲けたい」と思ってしまうのが人間心理です。損をすればすぐに取り返したいと思い、休むことなく取引を続けてしまいがちですが、そのような時こそこの格言を思い出すようにしてください。

2-5. 卵は一つのカゴに盛るな

卵を一つのカゴに全部盛ってしまうと、もしカゴを落としてしまったら卵が全部割れてダメになってしまうかもしれません。しかし、複数のカゴに卵を分けて持っておけば、たとえ一つのカゴの卵がダメになってしまっても、ほかのカゴに入っている卵には影響はないでしょう。

英語では”Don’t put all your eggs in one basket.”と言われますが、「ひとつだけに絞るのではなく、リスク分散しなさい」という教えです。

投資であれば、特定の商品だけに集中するのではなく、複数の商品に分散させた方がリスクが低いということです。

「この銘柄に集中させたら儲けが多くなる!」と思った場合でも、値動きのタイミングが異なる銘柄と合わせて分散して投資したほうが、最終的なリスクは低くなるでしょう。

 

3. 投資で負けないために役立つ4つの格言

投資を続けていくうちに、勝つことだけではなく、負けないことや資産を守る大切さを理解するようになってきます。

投資で負けないために役立つのが以下の格言です。

投資で負けないために役立つ4つの格言
・どのトレードにおいても、総資産の1%以上のリスクを取るな
・間違っていたらただちに撤退するのみだ
・二度に買うべし 二度に売るべし
・麦わら帽子は冬に買え

ひとつずつ詳しくご紹介していきます。

3-1. どのトレードにおいても、総資産の1%以上のリスクを取るな

トップトレーダーとして知られているラリー・ハイト氏が、有名投資家たちの体験談が掲載されている書籍「マーケットの魔術師」の中で述べた言葉です。

大切な資産を守るためには、リスクをどこまで許容できるかあらかじめ決めておく必要があります。もちろん、投資経験や資金額によっても許容できるリスクは変わってくるでしょう。たとえばデイトレードでは、総資産の1%以上のリスクを取る場合もあるかもしれません。

しかし、基本的な投資に対する姿勢として、ぜひ心にとどめておきたい格言です。

3-2. 間違っていたらただちに撤退するのみだ

「間違っていたらただちに撤退するのみだ」は、2016年から2022年までの6年間で、資産をおよそ10倍の約128億ドルまでに大きくした資産家マイケル・プラット氏の言葉です。

「あそこで売っておけばよかった、失敗した」と、投資経験者であれば誰しもが思ったことがあるでしょう。そこで「もしかしたらまた相場が戻って値上がりするかもしれない」と損切りをせずにいると、結局マイナスが膨らみ身動きが取れなくなってしまいがちです。

自分の判断が間違っていると分かった時には、すぐに損切り(=撤退)をしてマイナスを最小限に抑え、次回以降の取引に備えましょう。

3-3. 二度に買うべし 二度に売るべし

「二度に買うべし 二度に売るべし」は、いきなり大きな金額を投じて売り買いするのではなく、まずは様子見で少しだけ売ったり買ったりする慎重さが重要であるという意味の格言です。打診買いとも呼ばれています。

「今が底値だから大きく買いに出よう!」と予測しても、それより相場が下がる可能性もあるため、一度で大きく買うのではなく、探りを入れて自分の予測が当たっているかどうか確かめることが大切です。

たとえば、投資資金が100万円あると仮定します。一株1000円の会社の株を買う場合、一度で1000株を購入してしまうのではなく、まずは様子見で100株程度を購入しましょう。その後、株価が上がっていくようであれば、追加投資を行います。

なお、この格言はもともと、江戸時代に米相場師として活動していた牛田権三郎が著書の中で「買い米を一度に買うは無分別。二度に買うべし、二度に売るべし。」と述べていたことに由来していると言われています。

3-4. 麦わら帽子は冬に買え

「麦わら帽子は冬に買え」は、投資だけではなく物販の分野でも耳にする格言ですが、季節によって売上や業績が変化する株は、閑散期に購入しておこうという意味です。

夏には麦わら帽子や水着、ビールの売り上げが活発になり、逆に冬にはスキー用品の売り上げが伸びます。逆に、冬に麦わら帽子や水着を買う人は少ないため、夏よりも低価格で購入できるのではないでしょうか。

株も同様に、閑散期に安値で買っておいて注目度が上がる時期に売却するのが負けない戦略となります。

たとえば、夏に注目される銘柄を挙げてみると、以下のようになります。
・ビールや清涼飲料、アイスクリーム
・エアコンや扇風機
・日焼け止め

逆に、冬に注目される銘柄は以下のようなものです。
・肉まんあんまん、おでん
・冬物ファッション
・暖房機器
・製薬会社やドラッグストア
・スキー、スノーボード

上記の関連企業の株が値上がりする傾向にあります。食べ物や身に付けるものなど、その季節に特有なものを考えて、閑散期となる時期に買っておくことを検討してみてください。

4. 季節や干支に関する3つの投資格言

投資格言には、季節や干支にまつわるものも多く存在します。

以下で紹介する日本の格言は米相場の時代から、海外の格言は約150年前から言い伝えられており、それぞれ1年の中でも月によって、あるいは年によって見られる特徴が表されています。

 

季節や干支に関する3つの投資格言

・節分天井彼岸底(せつぶんてんじょう・ひがんぞこ)
・Sell in May(株は5月に売れ)
・辰巳天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)は 辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥固まる。子は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、 卯跳ねる

以下で、ひとつずつ詳しくご紹介していきます。

4-1. 節分天井彼岸底(せつぶんてんじょう・ひがんぞこ)

「節分天井彼岸底」とは、新年の期待を受けて年初から相場が上昇し、節分(2月上旬)にピークを迎えたあと相場が下がりはじめ、法人の決算に伴う売りが続く彼岸(3月下旬)頃まで下がり続けるという意味の格言です。

江戸時代の米相場から続く格言ですが、実際に節分と彼岸の終値を比較すると、下がっている年もあれば上がっている年もあり、格言通りに相場が動くとは限らないのが現状です。

しかし、年始や決算など、季節やイベントによって需要と供給に動きが見られることを理解しておいてください。節分や彼岸に限らず、ほかの時期でも似たような動きをするタイミングがないか考えていきましょう。

4-2. Sell in May(株は5月に売れ)

「Sell in May(株は5月に売れ)」は、アメリカで有名な投資格言です。5月には信用取引の売り決済が集中しやすいことや、ヘッジファンドの中間期末が5月末のため、決算前に売りが増えやすいことなどから相場が下がり始めると言われています。

実際は、5月頃までは源泉徴収の還付金を資金に、再投資の買いが入りやすい(傾向もある)ため、必ずしも相場が下がるとは言い切れませんが、いずれにしても5月までは相場の動きが活発です。

実はこの格言には続きがあり、”Sell in May and go away, don’t come back until St.Leger day.”が全文です。「5月に株を売ったら、セント・レジャーデイまで戻ってきてはいけません」という意味ですが、セント・レジャーデイとはイギリスで9月の第2土曜日に開催される競馬レースのことを指しています。

欧米では6月頃から学校が夏休みとなり、投資家たちも夏にはバケーションを楽しむため、取引自体が少なくなり、相場に大きな動きが見られなくなる傾向があります。そのため、動きが活発な5月に売っておくことを勧めているのがこの格言です。

日本の株式市場に直接影響する格言ではありませんが、NYダウに大きな動きがあると日経平均にも影響を与えるため、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

4-3. 干支にまつわる投資格言

年末年始になると、干支にまつわる投資格言がテレビや新聞、雑誌などで紹介されます。

「辰巳天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)は 辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥固まる。子は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、 卯跳ねる」

上記が干支にまつわる投資格言で、辰年や巳年は株価が天井をつける一方で、午年は下がりやすい。申年や酉年は値動きが激しくなる。といったことが分かります。

テレビなどでは、「来年は午年だから下がるのではないか」といった具合に予測されたりするのです。逆に、年末にはその年の干支通りに相場が動いたかどうかの答え合わせも行われます。

実際にはこの格言通りに推移するとは限らないため、あくまでも参考として知っておけばよいでしょう。しかし、市場は上がったり下がったりを繰り返し、ずっと天井であることもなければ、ずっと底であることもないことが分かる格言と言えます。

5. 投資格言は長年の歴史が積み上げた知見にあふれている

投資格言は、古くは江戸期の米相場時代から伝えられてきました。現代は株式やFX、仮想通貨などさまざまな投資が行われていますが、何百年経過しても投資で心がけておくべきポイントは変わりません。

投資家が心理的に動揺したり、取引に失敗してしまうのを戒めたり防いだりするために生まれた投資格言ですが、賢く冷静に取引を行うために、しっかり格言の本質を理解していきましょう。

たとえば1章で解説した「人の行く裏に道あり 花の山」ですが、利益を得るためにはほかの投資家とは逆の行動を取る必要があるという意味でした。

なぜこのような格言が生まれたのかというと、世間で人気があり万人に知られている商品やサービスは、多くの投資家がすでに株を持っているため、もう大幅な値上がりを見込むことは難しいでしょう。

しかし、たとえば不祥事やトラブルがきっかけで世間からバッシングされている企業があったとします。そのような企業の株を新たに買う人は少ないでしょうが、社会をリードしてきた企業であれば、一時的に落ち込んだとしても、また復活していく可能性が高いとも考えられます。

このような場合に、大半の人が手を出さない株を購入する(=人の行く裏に道あり)のは勇気がいるかもしれませんが、そこに勝てるチャンスがあるかもしれない(=花の山)と考えることが大切です。

ぜひ、先人たちの知見が詰め込まれている投資格言を有効活用していってください。

 

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7. まとめ

本記事では、投資を行う際に役立つ格言を厳選して解説しました。

◎「ここで買うべきか、売るべきか」と判断に迷ってしまった時に役立つのが以下の格言です。

・「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり
・二番底は黙って買え
・天井三日 底百日
・頭と尻尾はくれてやれ
・人の行く裏に道あり 花の山

 

◎投資スタイルが確立していない投資初心者は、以下の格言を覚えておきましょう。

・遠くのものは避けよ
・相場は明日もある
・人の商い、うらやむべからず
・売るべし買うべし休むべし
・卵は一つのカゴに盛るな

 

◎投資を続けていくうちに、勝つことだけではなく、資産を守る大切さを理解するようになってきます。投資で負けないために役立つのが以下の格言です。

・どのトレードにおいても、総資産の1%以上のリスクを取るな
・間違っていたらただちに撤退するのみだ
・二度に買うべし 二度に売るべし
・麦わら帽子は冬に買え

投資格言は、古くは江戸期の米相場時代から伝えられてきました。

現代ではさまざまな投資が行われていますが、何百年経過しても投資で心がけておくべきポイントは変わりません。

投資では資産を失う恐怖から動揺したり、平常心を失って取引に失敗してしまう場合があります。このような失敗を防ぐために、格言の本質を理解し、先人たちの知見が詰め込まれている投資格言を有効活用していきましょう。

最後に、正しい投資の知識や利益の出し方を学びたい人に向けた無料講座「投資の達人になる投資講座」をご紹介しました。

 

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