人気銘柄に飛びつく前に!株の長期保有でおすすめの戦略3タイプを紹介

この記事を読んでいるあなたは、投資をする際に株の長期保有を行ってみたいと思っていないでしょうか。

結論を言うと、投資を行う際に株の長期保有をするのはおすすめです。

ただし、株の長期保有で投資を上手に行う際には、戦略や向いてる銘柄、気をつけなければいけない点などを知る必要があります。何も知らないまま株の長期保有を行ってもうまくいきません。

本記事は、実際に株の長期保有を今まで行ってきた私の経験や、弊社が運営している投資スクール
Global Financial Schoolで解説している知見をもとに、

・株の長期保有がおすすめである理由
・長期投資に向いている株の選び方
・株の長期投資を成功させるために気をつけること

などをご紹介していきます。

株の長期保有をしてみたいが、どうやって行うのが良いのか分からないという方はぜひ本記事をご一読ください。
この記事を読んだあなたが実際に株の長期保有を実践できるようにアドバイスしていきます。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

個別株の長期保有がおすすめである理由3選

本章では、株の長期保有がおすすめである理由を3つご紹介します。

具体的には下記です。

・大きく稼ぐことができる可能性がある
・日中に働いている人もできる
・短期投資と比較すると難易度が低い

1つずつ解説していきます。

大きく稼ぐことができる可能性がある

株の長期保有がおすすめである理由の1つ目は、大きく稼ぐことができる可能性がある
ということです。
株を長期保有している間、会社が大きく成長すれば株価も成長に伴い、何倍にもなる可能性があります。
うまくいけば資産を飛躍的に増やすことができるのです。

日中に働いている人もできる

株の長期保有がおすすめである理由の2つ目は、日中に働いている人もできるということです。
株の長期保有を行う場合は、ずっと画面に張り付いて売買する必要はありません。
サラリーマンなど日中忙しく、株の取引をしている暇が無い方でも実践することができる投資手法なのです。

短期投資と比較すると難易度が低い

株の長期保有がおすすめである理由の2つ目は、短期投資と比較すると難易度が低い
ということです。

長期投資は株を頻繁に売買しないため、目先の株価の動きに一喜一憂する必要はなく、売買手数料などのコストも短期投資と比較してもかかりません。

短期投資の場合は、情報を素早くキャッチして売買したり、テクニカル指標を駆使したりと初心者の方にはハードルが高いです。

また、短期投資では長期投資と比較し1回の売買で大きな利益を得ることができません。短期投資では売買頻度も多いため、売買手数料に負けないように利益を出していく必要があり難易度が高いです。

【タイプ別】株を長期保有する具体的戦略

本章ではタイプ別に、株を長期保有する際の戦略をご紹介していきます。
具体的には下記の3つです。

・【タイプ1】大きな株価上昇を狙う戦略
・【タイプ2】配当金を定期的に受け取る戦略
・【タイプ3】株主優待を狙う戦略

1つずつ解説していきます。

【タイプ1】大きな株価上昇を狙う戦略

株を長期保有する際の戦略1つ目は、大きな株価上昇を狙う戦略です。

買った株式を数ヶ月から数年の間保有し続け、株価が2倍〜3倍といった大きな値上がりを狙います。
この戦略では、株価が上がった後に株を売ることで発生する売買差益を狙うことになります。

つまり、大きく株価が上がりそうな株を買わなければなりません。
では、どのような株を選べば良いのかということについては次章で解説していきます。

大きな株価上昇を狙う戦略

 【タイプ2】配当金を定期的に受け取る戦略

株を長期保有する際の戦略2つ目は、配当金を定期的に受け取る戦略です。
高い配当金を出している銘柄を長期間保有し、定期的に配当金を獲得します。

銘柄によっては利回り3%以上など高リターンを狙えますので、銀行預金の金利と比較すると非常に高い利回りで資産を運用することができます。

配当金を定期的に受け取る戦略

【タイプ3】 株主優待を受け取る戦略

株を長期保有する際の戦略3つ目は、株主優待を狙う戦略です。
株主優待とは、企業が株主に自社サービスの商品などをプレゼントしてくれる特典のことです。

株主優待には企業の製品やサービスの優待券や割引券、お米や図書カードなど様々なものがあります。
自身の好みの優待を出している企業の株式を長期間保有することで、定期的に株主優待を受け取ることができます。

もちろん株価が値上がりすれば、そのまま株式を売却して利益を獲得するということも可能です。
株主優待を受け取りつつ、同時に好きな時に売却して売買差益も狙えるというのが特徴です。

株主優待を受け取る戦略

【タイプ別】長期投資に向いている株の選び方

2章では、株を長期保有する際の戦略をタイプ別にご紹介しました。
本章では長期保有に向いている株の選び方をタイプ別にご紹介していきます。
具体的には下記になります。

・【タイプ1の場合】小型の成長株に投資する
・【タイプ2の場合】業績が良く高配当の株に投資する
・【タイプ3の場合】自分の欲しい株主優待を出す株に投資する

1つずつ解説していきます。

【タイプ1の場合】小型の成長株に投資する

タイプ1の戦略で株を長期保有する場合は「小型の成長株」に投資をするのがおすすめです。

小型の成長株とは
時価総額が小さく、上場から時間があまり経っていない成長力のある株のことです。

また、小型の成長株の中でも特に私がおすすめしたい株式は下記の条件の銘柄になります。

・時価総額500億円以下
・上場して10年以内
・社長が創業社長であること(役員保有率30%以上)
・東証グロースに上場していること

上記のような特徴を持つ株式は、成長力が高く時には何倍もの株価上昇が起こります。まれにガンホー(3765)のように100倍にもなる株も出現します。

投資がうまくいけばあなたの資産は飛躍的に増えるでしょう。タイプ1の長期保有を行うのであれば小型の成長株に投資をおすすめします。

株初心者でも上がりやすい株を見つける10の項目 では、この他にも株初心者がチェックするとよい項目を紹介していますので、参考にしてみてください。

【タイプ2の場合】業績が良く高配当の株に投資する

タイプ2の戦略で株を長期保有する場合は「業績が安定しており高配当の株」に投資をするのがおすすめです。

ここで注意したいのは、単純に高配当の株を選べばいいというわけではありません。瞬間的に業績が良く高配当になっても、配当金の水準を長期的に維持できないのであれば、長期保有には向かないからです。

配当狙いで長期保有を行う場合は、

・業績が安定している
・長期間高い配当利回りが維持されている

上記のような株を選ぶことがおすすめです。このような銘柄は長期間にわたって安定的に配当を維持していることになります。

配当利回りの推移は、IRBANKなど銘柄を調べる各種HPで確認することができます。
具体的な銘柄を例に出すと、武田薬品工業(4502)や 花王(4452)などは上記で記載したような「業績が安定」、「長期間高い配当利回りが維持されている」という条件に当てはまります。

下記は、武田薬品工業の配当利回りの推移です。長年、高い配当利回りが維持されています。

配当利回り

【参照:IRBANK】
配当狙いの長期投資ではこのような株式に投資をするのがおすすめです。

【タイプ3の場合】自分の欲しい優待を出す株に投資する

タイプ3の戦略で株を長期保有する場合は「自分の欲しい株優待を出す株」に投資をするのがおすすめです。株主優待を出している会社は数多くありますが、自身の好きな優待を出している会社を選ぶことが大切です。

株主優待として有名なものは、東京ディズニーリゾートを運営している株式会社オリエンタルランド(4661)が出している東京ディズニーリゾートの1日パスポート券や、日本航空株式会社(9201)出している航空割引券などがあります。

下記のHPでは様々な会社の株主優待を見ることができます。
https://minkabu.jp/yutai
株主優待を狙って投資を行いたい方は、ぜひご参考にしてみてください。

株の長期保有を成功させるために気をつけること3選

本章では、.株の長期保有を成功させるために気をつけるべきことを解説します。
株を長期保有する際にどのタイプの戦略でも当てはまる注意点です。

具体的には下記になります。

・1日の株価の値動きに一喜一憂しない
・最大損失許容額(損切りポイント)を決めておく
・余裕資金で行う

1つずつ解説していきます。

1日の株価の値動きに一喜一憂しない

1つ目の注意点は「1日の株価の値動きに一喜一憂しない」ということです。

株式を長期保有している間は毎日株価が上下します。株価がほんの少し下がっただけで怖くなりすぐに売ってしまうということをしてしまいがちですが、長期保有の場合は少しの値下がりで一喜一憂してはいけません。

もしかしたら明日に大きな値上がりが待っているかもしれないのに、ノイズ程度の下落で怖くなって株式を手放してしまうと長期投資は成り立ちません。

1日の株価の値動きに一喜一憂しないようにしましょう。

最大損失許容額(損切りポイント)を決めておく

2つ目の注意点は「最大損失許容額(損切りポイント)を決めておく」ということです。
前述した通り株を長期保有する間は、1日の株価の値動きに一喜一憂しないことが大切です。

しかし、相場が悪い時は、長期間にわたって株価の値下がりが続いてしまい、中々上昇してこない、いわゆる「塩漬け株」になってしまう危険性もあります。

塩漬け株を持つことは、資金をその株に長時間拘束してしまうことになり、またいくら待っても株価は上がらないという可能性もあります。この塩漬け株を回避するために、最大損失許容額(損切りポイント)を決めておき、そこまで株価が下がってしまったら一旦株式を売却して様子を見ることにしましょう。

最大損失許容額(損切りポイント)の水準は、買った価格からマイナス10%やマイナス20%など、自身が損失を被っても許容できる水準で設定しましょう。

塩漬け株とは
株価が大幅に下がった後、売ると損が出るため、やむをえず長期保有していること株のこと。

余裕資金で行う

3つ目の注意点は「余裕資金で行う」ということです。

株の長期保有をしている間は、現金が長い期間、株式に使用されることになります。その間に急な出費が発生した場合に、手持ちの現金が無いということでは困ってしまいます。

株を売って現金を確保することもできますが株価が大きく値下がりしていた場合は、十分な資金を確保できない可能性もあります。株の長期保有はあくまで最低限の生活資金以外から捻出するようにしましょう。具体的には2〜3ヶ月分の生活資金を確保しておけば残りの資金を株式に振り分けて問題ありません。

投資はあくまで余裕資金で行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、株を長期保有する場合のオススメ投資戦略と具体的な銘柄の選び方、注意点を解説しました。
あらためておさらいしましょう。

株の長期保有がおすすめである理由は下記3つになります。

・大きく稼ぐことができる可能性がある
・日中に働いている人もできる
・短期投資と比較すると難易度が低い

タイプ別の株を長期保有する具体的戦略は下記になります。

・大きな株価上昇を狙う戦略
・配当金を定期的に受け取る戦略
・株主優待を狙う戦略

株を長期保有する際にどのタイプの戦略でも当てはまる注意点は下記になります。

・1日の株価の値動きに一喜一憂しない
・最大損失許容額(損切りポイント)を決めておく
・余裕資金で行う

この記事を読んだあなたが実際に株の長期保有を実践し結果を出すことができれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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