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株用語「前場」「後場」とは?意味や違い、活用例などを徹底解説

「”前場”って何? ”後場”って何?」
「意味を知らないまま取引を始めてしまってもいいものか…」

株式投資について情報収集をしていると、初心者にとっては馴染みのない言葉が次から次へと入ってくることでしょう。読み方も意味も分からない株用語を目の前にして、このまま取引をすることに対する不安を感じているのではないでしょうか。

「前場」「後場」を簡単に説明すると次の通りです。

「前場」とは

読み方

ぜんば

意味

株式取引時間のうち午前中の時間帯(9:00-11:30)

「後場」とは

読み方

ごば

意味

株式取引時間のうち午後の時間帯(12:30-15:00)

それぞれ、株取引の時間帯の中で午前、午後といったような意味合いを持っており、それ以上に深い意味はありません。

今後「前場」「後場」以外にも、株取引の時間帯に関連する言葉で意味の分からない言葉も出てくるかもしれません。早い段階で株取引における時間帯を指し示す語句や、その関連語句をしっかり理解しておけば、今後の株取引で値動きの予想をしやすくなり、より効率的な取引をすることができるようになります。

そこで今回の記事では

  • 「前場」「後場」、その他関連語句の読み方・意味・具体例
  • 「前場」「後場」において株の値動きが特に大きい取引時間について

これらについて、図解を交えながら、具体的な語句の説明だけでなく株式投資をする上での重要なポイントも合わせて解説します。

株初心者が成功するために大事な知識については、下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
初心者でもできる!株式投資で成果をだせるようになるための王道の方法

まずは「前場」「後場」について更に理解を深め、関連語句との違いや実際に用語が使われるケースについて見ていきましょう。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

1. 株取引における「前場」「後場」の読み方・意味

冒頭でも述べたように、前場は「ぜんば」と読み、取引時間のうち午前中を指します。後場は「ごば」と読み、取引時間のうちの午後を指します。

次の表は「前場」「後場」と関連語句についての意味を一覧にしたものです。

前場

平日9:00-11:30(通常取引が可能な午前中の時間帯)

後場

平日12:30-15:00(通常取引が可能な午後の時間帯)※東京証券取引所の場合

ザラ場

前場、後場を含めた取引時間の総称

寄り付き

1日(前場)の最初の取引、またその取引でついた株価

寄り

前場、後場の最初の取引、またその取引でついた株価

引け

前場、後場が終了する際の最後の取引、またその取引でついた株価

大引け

後場が終了する際の最後の取引、またその取引でついた株価

取引所は土日祝日が休業日なので、通常取引は平日にのみ行われます。東京証券取引所以外にも名古屋証券取引所などがありますが、名古屋証券取引所の場合、後場は12:30-15:30となります。

証券取引所によって前場、後場の時間帯が若干前後しますが、初心者の方は日本で最も多くの取引が行われる東京証券取引所を押さえておきましょう。

本章では更に具体的にイメージできるように、次に図解を示してそれぞれの語句について解説しています。

1-1. 「前場」「後場」が指し示す時間帯

実際の株取引をする場合は、「前場=午前の部」「後場=午後の部」といった、ざっくりとしたイメージでも大丈夫ですが、細かい時間帯は次の図のようになっています。

上の図でも分かるように、前場と後場の間には1時間取引のない時間帯がありますが、特にこの時間帯を指し示す用語は存在せず、単に「お昼休み」や「休憩」などいろいろな呼び方をされています。

「寄り付き」や「引け」など、関連語句については次で詳しく解説しています。

1-2. 「寄り付き」「引け」との違い

「寄り付き」や「引け」という言葉は時間帯を表す言葉ではなく、取引開始時や取引終了時など取引時間中のうちの一点を指すときに使われます。

また、上図でも登場しましたが前場、後場のそれぞれで次のような使い方をされている場合もあります。

寄り付き(前場寄り)

前場で最初に行われる取引またはその取引の株価

前場引け

前場終了前に最後に行われる取引またはその取引の株価

後場寄り

後場で最初に行われる取引またはその取引の株価

大引け

後場終了前に最後に行われる取引またはその取引の株価

実際には株価情報のニュースなどでもこれらの用語がよく使われていますが、次の節ではこれらの用語を用いた具体例をご紹介します。

1-3. 「前場」「後場」がよく使われる状況(具体例)

意味については分かったものの、実際に使われる場面を想像できないという方のために具体例を下記に示しました。

【例①】
「前場の日経平均は、寄り付きより高値で引けた。」

意味:午前の取引は、日経平均株価が寄り付き(午前一番初めについた株価)よりも高い値段で終了した。

【例②】
「寄り付きは高く始まったが、後場に入ると落ち着き、大引けでは大量に買い注文が入った。」

意味:午前の最初の取引は高い値段で始まったが、午後に入ると値段が戻り、1日の取引の最後には大量に購入の注文が入った。

聞きなれないうちはニュースで「前場」「後場」と聞こえてきても、何を言っているのか分からないかもしれません。一つ一つの言葉を分解して解釈することで理解ができるようになります。

2. 株式の値動きが大きい取引時間帯4選

実際に取引を始めるとなると、言葉の意味を知っているだけでなく、それぞれの時間帯にどのような値動きの特徴が見られるのかを知っておくことも大切です。

特にデイトレードをする場合など、購入のタイミングが日や月ではなく、時間単位で重要になる場合には、値動きの特に大きい時間帯だけでもしっかり理解しておきましょう。

値動きの特徴を知らずに短期売買を始めてしまうことは、例えるならばルールの知らないスポーツの試合に準備体操もせずにいきなり出場するようなものです。

特徴をしっかり押さえて値動きを見ることができるようになれば、大損の回避や短時間でのトレードにも活用することができます。

効率的な売却益を求めるのであれば、値動きと時間帯の関係性についてあらかじめ知っておきましょう。基本的には取引時間開始後と、取引時間終了前に活発な値動きを見せることが大きいです。

今回ご紹介する、特に値動きの大きな時間帯は次の4つです。

  1. 寄り付き後
  2. 前場引け
  3. 後場寄り
  4. 大引け前

それぞれの値動きの特徴については次節にて詳しく解説します。

3-1. 寄り付き後:9:00~10:00

寄り付き後は取引所がオープンした直後なので、前日の大引け以降の注文が順次確定し、チャートが大きく動くことになります。更に寄り付きの値動きの特徴を活かしてトレードをしようとする個人投資家が多いこともあり、活発な値動きとなります。

取引開始後30分程度は非常に大きな値動きを見せますが、徐々に落ち着き、10時を過ぎたころには穏やかになります。その後は10時半に中国取引所がオープンするので、10時半前後に活発に値動きを見せる銘柄も一部あります。

3-2. 前場引け:11:15~11:30

前場で購入した株を決済する投資家が多い時間帯のため、ここでも値動きは大きいです。

更に、前場引けで購入し、後場寄りで売却をするという戦略で取引を行っている人もいるので、売買量が増えて値動きに影響が出ます。

3-3. 後場寄り:12:30~13:00

後場寄りは会社員などがお昼休憩中にトレードをすることなどもあり、寄り付き程ではありませんが平均して値動きが大きくなる傾向にあります。また、お昼の間に値動きに関わる情報が出る場合は更に値動きが大きくなります。

13時を過ぎると一旦持っている株を手放したり、保有したまま様子を見る個人投資家も多いため、値動きは一旦落ち着きます。

3-4. 大引け前:14:45~15:00

大引け前はその日の取引を確定したい人が集うため、値動きは活発になります。

翌日以降の取引までそのまま保有しておきたい人や、その日のうちに手放したい人が集まり、駆け引きが一気に多くなる時間帯です。

3. デイトレードで初心者によくある失敗2選

「前場」「後場」の意味や特徴、値動きの大きい取引時間を知ったからといって、簡単に株取引がうまくいくというわけではありません。本章では、デイトレードの経験が浅い方によくある失敗をご紹介します。

3-1. 失敗①「短期間で資金を増やせると思ったら数分で〇万円の損失」

投資を始めて間もないうちは「株取引で成功すれば短期間で資金を増やすことができる」と思っている方が多いですが、その分短期間で資金が一気に減ってしまうというケースを忘れて取引をしてしまう方も多いです。

株価が上昇する前に買って下落する前に売ることで、確かに利益を確定することは可能です。ただし、上昇・下落のシグナルや根拠が無い状態で購入・売却を重ねることで場合によっては数分の間に〇万円という金額を失うこともあります。

更に知識のない人ほど機械的な取引のできない方が多いです。「もう少し上がるまで待とう」といったように、利益を期待したり、損をできるだけ避けたいという気持ちが取引にも表れてしまいます。

3-2. 失敗②「数回成功したから、次も同じように成功すると思ったのに…」

初心者でも少し勉強してからトレードを始めたという方の中には、既に数回成功体験をされているという方もいるかもしれません。

ただし、成功が続くと「もしかして取引のセンスがあるのかも?」と過信してしまうことから、資金を増額したり、許容リスクを超えた金額を投じてしまう方もいるようです。株価を予想することはできても確実に言い当てることはできませんから、失敗はつきものです。

取引をする上では、成功時も失敗時も淡々と取引を行うことが求められます。

4. 株式売買で失敗しないために最も大切なことは根拠を持った取引ができること

株取引において、最適なタイミングを見極めるには「自分のルール」を作っておくことが最も重要です。

なぜ「自分のルール」が必要かというと、その日その時の感情が取引を左右するような状態では前章で述べたような失敗を招く原因となるからです。感情に流されない取引を行うためにも「ルール」が必要なのです。

ルールの根拠はテクニカル指標でもいいですし、ファンダメンタル指標でもいいです。板読みができる方は板読みから根拠を探してもいいでしょう。運用期間によって、根拠にする指標に変化をつけるのも一つの手です。

例えば、テクニカル指標の「移動平均線」を指標にして取引を開始(買いの注文)をしたのであれば、たとえ上昇トレンドにあったとしても「移動平均線」が売りの兆候を見せたタイミングで、欲を出さずに利益を確定してしまう、などです。

デイトレード、スイングトレードなど運用期間に関わらず、自分の感情に振り回された取引とならないように「ルール」を作って、少なくともその取引をしている最中は守ることが最も大切です。

【どのようなルールを設定していいか分からないとき】

そもそもルールをどう設定するのがいいか分からないという方もいるでしょう。そのような方は闇雲に経験を重ねるのではなく、投資における基礎的な考え方をきちんと養うところから始めてください。基礎知識があれば、根拠のある取引ができるようになります。

■独学または投資講座でまずは基礎的な勉強を
投資を勉強するには「独学」、または「投資講座やスクールの活用」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合った勉強方法を選んでください。

メリット

デメリット

独学

◎お金をかけずに勉強できる
◎実践しながら知識を体得できる

△参考情報が間違っている可能性がある
△時間がかかる

投資スクール

◎短期間でプロに知識を教えてもらえる
◎個別の運用相談ができる講座もある

△ほとんどの場合受講料がかかる

お金や時間にある程度余裕があるのであれば、独学で自分で体験を重ねながら勉強をするという手もひとつですが、間違った知識を元に取引をしていると、実際の取引で大きな損をしてしまうかもしれません。

短期間で濃い知識を得たいのであれば、投資講座やスクールなどを有効活用することで、最短ルートで実際に使える正しい知識を得ることができます。

■最短で正しい知識を得たい方は投資講座・スクールがおすすめ
利益を出したいあまり、未経験で知識のない状態から何度も取引をして損失ばかりを出してしまう人は非常に多いです。最短で正しい知識を習得して、根拠を持った投資を続けることができれば不必要な失敗を避けることが十分可能です。

株式取引を含め、今後の投資で大きく失敗しないためにも、まずは弊社運営の「投資の達人になる投資講座」をぜひご活用ください。約2時間のセミナーで、投資の基礎から利益を出すにはどのような運用が必要かを学ぶことができます。

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5. まとめ

「前場」「後場」についての理解を深めることはできましたか。

今回の記事では

  • 「前場」「後場」、その他関連語句の読み方・意味・具体例
  • 「前場」「後場」において株の値動きが特に大きい取引時間について

これらについて学んできました。

  • 「前場」を”ぜんば”と読むこと
  • 「後場」を”ごば”と読むこと
  • それぞれが取引時間における午前または午後を指していること

これらはもちろんですが、「寄り付き」「大引け」などの取引する上でよく見かける言葉についても意味を知ることができたのではないでしょうか。

また、取引時間の中で値動きが大きい時間帯についてはどれも「取引開始時間」「取引終了時間」に該当する次の4つでした。

  1. 寄り付き後
  2. 前場引け
  3. 後場寄り
  4. 大引け前

値動きの特徴を押さえ、無駄な損失を回避し、可能な限り効率的な取引を行いたいものです。

株取引において意味の分からない言葉がたくさんあると感じたときや、「自分のルール」を持って取引をすることができていないなと気が付いたときは、株式投資について学び直すタイミングかもしれません。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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