株の「ボラ」とは?ボラを投資に活かす方法やボラが大きい株の特徴

ボラってなんだろう?」
株のボラが大きいって、どういうこと?」

今、こんな風に思っていませんか?

株の「ボラ」とは、「ボラティリティ」の略です。
ボラティリティとは、株価変動のことを指しています。

株の「ボラ」とは、ボラリティの略。ボラリティとは株価変動のこと

株や投資の勉強を始めると、こんな風に、たくさんの専門用語が出てきますよね。
もちろん、全てを覚えて完璧に使いこなす必要はありませんが、「ボラ」について理解していると、銘柄選びなど、投資に役立てることができますよ。

ですが、「ボラ」だけを投資の判断基準にしてしまうのはオススメしません。
なぜなら、

「ボラが大きい株を選んだはずなのに、思うような利益が出ない。」
「ボラが小さい株を選んだはずなのに、なぜか大幅な損が出てしまった。」

というような失敗を招く恐れがあるからです。

そこでこの記事では、

  1. ボラ(ボラティリティ)の意味
  2. 株のボラと、その他のボラの違い
  3. ボラを投資に活用する方法
  4. ボラが大きいか、小さいか、判断する方法
  5. ボラを投資に使う時の注意
  6. ボラが大きくなりやすい株の特徴

    について解説します。

    この記事を読めば、ボラの意味を正しく理解し、さらにボラを活用した銘柄選びや、ボラが大きくなりやすい株の特徴が分かるようになります。ぜひ最後まで読んで、株式投資にボラを活かしてくださいね。

    監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
    グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
    日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

    公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

    「ボラ」とは「ボラティリティ(株価変動)」のこと

    冒頭でも説明したとおり、ボラとは「ボラティリティ」のことで、株価変動を意味しています。

    ボラを理解していると、投資判断のひとつとして活用することができます。
    まずは以下のような項目に分け、分かりやすくボラの意味を解説していきます。

     

    1. ボラティリティとは
    2. 「ボラが大きい」とは
    3. 「ボラの大きさ」とは

    では、ボラの意味について詳しく見ていきましょう。

    1-1. ボラティリティの意味

    ボラティリティの意味

    ボラティリティは英語でVolatilityと書き、英語圏でも同じ意味の株式用語として用いられます。
    日本では略して「ボラ」と呼ばれることも多いです。

    ボラティリティは一般的にリスクの度合いをはかる指標として使われています。
    では、この「ボラ」は具体的にどんな使い方をするか、見ていきましょう。

    1-2. 「ボラが大きい」とは

    「ボラが大きい」「ボラが高い」「ボラが激しい」とは、「ボラティリティが大きい」ということです。
    つまり株価が激しく上下に動いている状態を言い、リスクが高い状態です。

    図解・ボラが大きい、小さい

    上の画像は、日経平均株価の日足チャートです。
    赤で囲んだところは日経平均株価がの上下動が激しくなっています。このような状態のときに「ボラが大きい」と表現します。
    「ボラ高」と言うこともあります。

    反対に、青で囲んだところは値動きが比較的小さく、ボラが小さいことが分かります。
    「ボラが低い」という言い方をすることもあり、リスクは低い状態です。

    1-3. 「ボラの大きさ」とは

    ボラが大きい、ボラが小さい、という言い方の他に、ボラの「大きさ」と言うことがあります。
    これはボラの大きさそのものを表しており、株価が変動している幅の大きさを表している言葉です。

    先ほどの画像で言うと、ボラが小さいときと、ボラが大きいときを比較して、

    「ボラ(の大きさ)が約3倍になっている」

    という言い方をすることがあります。
    ボラの大きさは、そのままリスクの高さと言い換えることもでき、ボラの大きさが3倍であれば、リスクも3倍であると言えます。

    株における「ボラ」とはヒストリカル・ボラティリティ(HV)を指している

    これまで、株における一般的なボラの意味を説明しました。
    続いては、株以外のボラ(ボラティリティ)について、簡単に解説します。

    今後、ボラを投資判断に利用しようとすると、必ず株以外のボラにも触れると思います。
    そのときに株のボラと混同してしまわないよう、前もって株以外でもボラが使われることを知っておくのがオススメです。

    まず、ボラティリティには2種類あり、株における「ボラ」とは、ヒストリカル・ボラティリティ(HV)を指しています
    どういうことか、詳しく解説していきます。

    2-1. ボラティリティには2種類ある

    ボラ(ボラティリティ)には、2種類があります。

    ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」と、
    インプライド・ボラティリティ(IV)」です。

    2つのうち、「株のボラ」に当たるのは、ヒストリカル・ボラティリティです。
    まずはヒストリカル・ボラティリティの意味から順に解説します。

    2-1-1. ヒストリカル・ボラティリティ(HV)

    ヒストリカル・ボラティリティとは、過去の株価をもとにボラを計算して、数値化したものです。

    株のことで「ボラ」という言葉が出てきた場合、一般にヒストリカル・ボラティリティを意味しています。
    ヒストリカル・ボラティリティは、過去の株価変動と、現在の株価変動を比較して、変動が大きいかどうか判断します。
    分かりやすいように、具体的な例を挙げましょう。

    ある株が、過去1年でもっとも値段が高いときと、もっとも値段が安いときを比べると、500円の差があったとします。
    一方、今日1日だけで400円の値動きがあったとしましょう。
    この場合、たった1日で1年間の8割分に匹敵する値動きをしているので、今日のボラは高いと判断できます。
    この場合、投資したときはハイリスクハイリターンになる可能性が高いと推測できます

    このように、過去の株価をもとに、現在のリスクを判断するのが、ヒストリカル・ボラティリティです。

    2-1-2. インプライド・ボラティリティ(IV)

    インプライド・ボラティリティは、未来の価格を予想するときに使う指標です。
    株の個別銘柄ではなく、日経平均株価や為替など、各種指数に対して使われます。

    具体的には株価指数のオプション取引や、Fx取引のトレンド予想に利用されることが多く、予想変動率と呼ばれることもあります。
    「インプライド・ボラティリティ」や「予想変動率」という言葉が出てきた時は、株の個別銘柄に関する話ではありません。

    このように、未来の市場動向を予測するために使われるのが、インプライド・ボラティリティです。

    インプライド・ボラティリティを利用したものに「日経平均VI」「VIX指数(恐怖指数)」があります。
    これらは、1か月後にどれくらい変動するかを予想した指数です。
    数値が高いほどリスクが高まっていることを示し、20以下だと安定、40以上だとハイリスク状態を意味します。

    「日経平均VI」「VIX指数(恐怖指数)」

    ※「VIX指数(恐怖指数)」は、アメリカの株式相場におけるリスクの状態を表したもの。
    「日経平均VI」は、日本の株式相場におけるリスク状態を表しています。

     ボラを活用した投資方法のポイント

    まずは「ボラ」の意味や、株以外のボラとの区別についてお伝えしました。
    続いては、ボラを実際に投資判断に使う方法を2つ紹介します。

     

    1. ボラを見るとリターンが大きいかどうか判断できる
    2. ボラを見るとトレンド予測ができる

    どういうことか、具体的に説明していきます。

    3-1. ボラを見るとリターンが大きいかどうか判断できる

    ある株に投資するとき、その株のボラを見ることで、リターンが大きいかどうかを判断することができます。

    ボラが大きい株は、短期間での値動きが大きいので、短期保有やデイトレード、スキャルピングに向いています。
    (スキャルピングとは、1日に何度も売り買いを行って、細かく利益を得る手法です。)

    つまりボラが大きい株は、ハイリスク・ハイリターンな株と言うこともできます。
    このように、ボラを見ることで、リターンが大きいかどうか判断できるのです。

    反対に、ボラが小さい株は、ローリスクで長期保有に向いていますが、その分ローリターンである可能性が高いです。

    ただし保有期間が2年、3年…と長くなれば、1年で100円しか動かない株であっても、200円、300円…と動くことになります。
    保有期間が延びるほど、その分ボラも大きくなるので、注意しましょう。

    ボラの大きさとリターンの関係

    ボラが大きい株

    短期間の値動きが激しい
    ハイリスク・ハイリターン

    短期保有に向いている
    ハイリスクなので少額投資がオススメ

    ボラが小さい株

    長期間、値動きが少ない
    ローリスク・ローリターン

    長期保有に向いている
    ローリスクなので投資金額が多くてもよい
    (※定期的な見直しは必要)

    3-2. ボラを見るとトレンド予測ができる

    株のボラを見ると、簡単なトレンド予測ができます。

    ボラが小さい株は、一定範囲での小さな値動きしかありません。
    これが、ある日突然、今まで値動きしていた範囲を超えて、大きく値動きする日が訪れます。

    この小さな値動きの期間が長いほど、範囲を超えて大きく値動きしたとき、ボラが大きくなる可能性が高いのです。
    ボラが小さい期間が長い株を見つけたら、ボラが大きくなるときに備え、準備を整えておくとよいでしょう。

    ボラが小さい期間が長いほど、ボラが大きくなる可能性が高くなる
    ボラが小さい期間が長いほど、ボラが大きくなる可能性が高くなる

    ボラが大きいかどうかを判断する方法

    ボラを投資に活用する方法をお伝えしましたので、実際に株の個別銘柄のボラが大きいかどうか、判断する方法についてお伝えしていきます。

    一般的には、5%以上だと「ボラが大きい状態」です。
    ボラを計算する方法はありますが、実際には各社が提供している分析ツールを活用することが多いでしょう。

    この記事では、ボラが5%以上だと高い、というイメージをつかんでいただくために、まず

    ◎ボラの計算方法

    を紹介した上で、

    ◎ボラが大きいかどうかを判断する3ツール

    1. ボラティリティランキング
    2. 株式スクリーニングツール
    3. ボラティリティレシオチャート

    について解説します。

    4-1. ボラの計算方法

    ボラが5%以上になると「ボラが大きい状態」です。
    ボラが5%未満のときは、「ボラが高くない状態」「ボラが安定している状態」です。

    この考え方は、ボラの計算式を見ると分かりやすいと思います。

    当日のボラの計算式

    当日のボラ(%) = 100 × 前日終値~当日終値の変動幅 ÷ 当日の高値・安値・終値の平均

    たとえば、前日の終値が900円の株があるとします。
    今日の高値は910円で、安値は895円、終値は905円でした。

    このとき、前日の終値から今日の終値までの変動幅は、

    910円 – 895円 = 15円

    です。

    また、当日の高値・安値・終値の平均は、

    (910円 + 895円 + 905円)÷ 3 = 903.3円

    です。

    ここから、今日のボラは、

    100 × 15円 ÷ 903.3円 = 1.66%

    となります。
    5%を超えていないので、今日のボラは小さいと判断できます。

    これを見ると、株価の変動幅(15円)が、株価(900円)のうち何%か、という計算をしています。
    これが基本的なボラの考え方です。

    4-2. ボラが大きいかどうかを判断するツール

    今、紹介したように、計算してボラを求めることはできますが、一般には自ら計算することは少なく、各社が提供している分析ツールを活用することが多いでしょう。

    ボラが大きいかどうかを判断するためによく使われるツールを3つ紹介します。

    4-2-1. ボラティリティランキング

    ボラティリティランキングとは、今紹介した計算式を用いて、1日のボラが大きい順にランキングしたものです。

    ボラティリティランキング

    ボラティリティのランキング

    ボラティリティランキングを見ると、自分で銘柄ごとにボラを計算しなくても、当日のボラが高い株をすぐに見つけることができます。
    中には、当日のボラだけでなく、過去数日間のボラと比較したボラを算出し、ランキングにしているものもあります。

    インターネットで「ボラティリティランキング」と検索すると、各社のボラティリティランキングを見ることができるので、ぜひ試してみて下さい。

    4-2-2. 株式スクリーニングツール

    株式スクリーニングツールとは、特定の条件を入力すると、それに当てはまる個別銘柄を検索してくれるツールです。

    たとえば、

    「ボラティリティ」「HV」「5以上10以下」

    と指定すると、当日のボラが5%~10%の株が分かります。

    株式スクリーニングツール

    株スクリーニングツール

    株式ランキングと同様、過去数日間のボラと比較したボラを算出し、検索時に用いるツールや、
    過去何日間のボラと比較するか指定できるツールもあります。

    ボラが5%を超えるとボラが大きいことには変わりありませんが、数値だけにまどわされず、過去何日間の値動きと比べているのかもチェックしてみましょう。

    4-2-3. ボラティリティチャート

    ボラティリティチャートとは、ボラの変化が一目で分かるように、チャートにして表示したものです。

    ボラティリティチャート
    ボラティリティチャート

    図を見ると、ボラの動きが可視化されており、感覚的に理解できるようになっています。
    ボラティリティチャートは、投資する銘柄が決まっている場合に、投資タイミングを見極める際に利用することができます。

    ボラティリティチャートを見るとわかるように、ボラは一度大きくなると、その状態がしばらく続く性質があります。
    これを応用して、ボラが大きくなったら、その後数日間はデイトレードに活用したり、リスクを避けたいならボラが小さくなるのを待ってから投資する、といった判断ができるのです。

    銘柄のチャート画面で、「テクニカル分析」の「ボラティリティ」「HV」を表示させるように設定すると、ボラティリティチャートを確認できます。

    ボラを投資に使う時の注意点、リスク

    ボラの活用方法に続いて、ボラが大きい株の探し方を解説しました。

    しかしボラを活用して株を探す際は、いくつかの注意が必要です。
    次の3つのことに注意しないと、損をしてしまう可能性があるからです。

     

    1. ボラは株価の方向性を示さない
    2. 株価が低い株のボラは高くなりがち
    3. ボラが高い株は流動性が低いことが多い

    具体的にどういうことか、分かりやすく説明します。

    5-1. ボラは株価の方向性を示さない

    ボラは株価の方向性を示しません。
    つまり、ボラを見ただけでは、これから先、株価が上がるか下がるか、分からないということです。

    ボラはあくまでも株価の変動幅です。
    ボラが大きいからといって、株価が大きく上がる、と言う意味ではなく、株価が大きく下がる可能性も同じだけあることを覚えておきましょう。

    5-2. 株価が低い株のボラは大きくなりがち

    株価が低い株のボラは高くなりがちです。

    たとえば、100円の株が110円になったとき、ボラは10%になりますが、
    500円の株が510円になったときのボラは2%です。

    このように、株価が低い株は、同じ値動きでもボラが大きくなってしまいます。

    そして、100円の株は制限値幅が50円ですが、500円の株の制限値幅は100円です。
    株価が低い株は、1日に大きく値動きすることができません。にもかかわらず、ボラが大きくなってしまうのです。

    ボラが大きい株を選んだはずなのに、思うように値動きが見られない場合は、株価が低いことが多いです。

    株価が10円上がった場合のボラ比較

    株 価

    ボラ

    制限値幅

    ボラと実際の値動きの様子

    100円の株→110円

    10%(大きい)

    50円

    ボラが大きいのに1日50円しか動かない

    500円の株→510円

    2%(小さい)

    100円

    ボラが小さくても1日100円動く

    5-3. ボラが大きい銘柄は流動性が低いことも多い

    ボラが大きい株は、流動性が低いことも多いです。
    これは、そもそも取引数量が少ないことが原因になっています。

    分かりやすく例を挙げてみます。
    たとえば1,000円の株を持っていて、1,200円になったら売りたい、としましょう。

    流動性が高い株であれば、1,010円になり、1,020円になり、少しずつ値動きがあって、
    数日後1,200円になったときに取引が成立します。
    この場合、1日に少しずつ変動しているためボラは低くなります。

    これがもし、流動性が低い株だと、1,000円の株が、途中の値動きもなく、突然1,200円になってしまう可能性があるのです。
    この場合、1日に200円上がったことになるので、ボラが大きくなってしまいます。

    また、流動性が低い株は1日の取引がゼロということも珍しくありません。
    せっかく買ったのに何日も取引が成立せず、しびれを切らして指値を下げてしまうなど、失敗につながりやすいです。

    流動性が低い株はボラが高くなりがち
    流動性が低い株はボラが高くなりがち

    ボラの大きさばかりを見るのではなく、流動性が高い株を選ぶことで、投資に成功する確率を上げることにつながります。

    流動性が高い株を選ぶには、「出来高」を見ます。
    売買単位が100株で、出来高が1,000株の場合、売り・買いが500株ずつあった、ということです。

    この場合、1日に5件しか売り買いがなかったという意味になるので、流動性は低いです。
    株にもよりますが、1日に100件以上の取引があるような株を選ぶのがオススメです。

    ボラが大きくなりやすい株の特徴

    これまで、ボラの意味や活用方法、ボラが大きい株の探し方などをお伝えしてきました。
    しかし、ボラが大きくなってから取引を始めるのでは、出遅れてしまいます。

    そこで、今はまだボラが小さいが、今後ボラが大きくなりやすい株の特徴をお伝えしましょう。
    あらかじめボラが大きくなりやすい株を予測しておくことで、ボラが大きくなった瞬間に動き出すことができます。

    ボラが大きくなりやすい株の特徴は、次の3つです。

    1. 前場
    2. 予想外のニュースが出そうな株
    3. 出来高が急増している株

    それぞれ、具体的に説明します。

    6-1. 前場

    前場(ぜんば)とは、午前中の取引のことをいい、後場(ごば)よりもボラが高くなりやすい傾向にあります。
    これは、前日の相場が終わった後の経済情勢が影響するためです。

    通常、日本では午前9時に株式相場が取引を開始し、11時30分に午前中の取引が終了します。
    1時間のお昼休みを挟んで、12時30分から後場が始まりますが、後場の取引に参加する投資家は、前場の様子を見て動いている人がほとんどです。

    これに対し、前場に参加する投資家は、前日の相場が終わってから発表されたニュースや、ロンドン・アメリカなど海外の相場動向を見ています。
    比べると、圧倒的に前場の方が材料となる情報量が多いのです。

    前場と後場のボラの比較
    前場と後場のボラの比較

    画像からも分かるように、前場の値動きは激しく、後場の値動きは細かくなっています。
    ボラの大きい時間帯を狙うなら、前場がオススメです。

    前場後場については、こちらの記事で詳しく解説していますので、さらに詳しく知りたい方はご参考ください。
    株用語「前場」「後場」とは?意味や違い、活用例などを徹底解説

    6-2. 予想外のニュースが出そうな株

    予想外のニュースが出そうな株は、ボラが大きくなりやすいです。

    たとえば、決算発表で予想よりも大幅に上方修正した株、下方修正した株のボラは大きくなりやすいです。
    ほかに、買収の予定がある、増配(減配)を発表した、株式分割(統合)を発表した、不祥事が判明した、などもボラが大きくなりやすいニュースの例です。

    株式分割を発表後にボラが大きくなった例
    株式分割を発表後にボラが大きくなった例

    ※2022年12月13日の相場終了後に株式分割を発表したモロゾフの日足チャート。
    翌日からボラが大きくなっているのが分かる。

    ボラが大きくなる前に、あらかじめこうした情報を持っていることは難しいですが、個別銘柄をよく研究しておけば、予想外のニュースにつながるようなウワサや根拠を見つけることができます。

    興味のある銘柄があったら、日ごろから情報をチェックして、ニュースの気配を察知しましょう。
    意外にも、普段よく食べるものや、よく行く場所にヒントが隠れているものです。
    じっくりと周囲を観察し、ボラが大きくなる株の芽を見つけるのがポイントとなります。

    6-3. 出来高が急増している株

    出来高が急増している株は、すでにボラが大きくなっていることも多いですが、これからボラが大きくなる予兆を示している可能性もあります。

    たとえば、ボラの小さい株で出来高が急増していたら、多くの投資家が「そろそろ動くだろう」と考えて準備をしています。

    出来高の急増はボラが大きくなる予兆を示している可能性がある
    出来高の急増はボラが大きくなる予兆を示している可能性がある

    「出来高は株価に先行する」

    という言葉もある通り、出来高の急増は株価に影響することが多々あります。
    出来高が急増している株を見つけたら、ぜひボラをチェックしてみてください。

    ボラだけを見ていても株価が上昇するかどうかは分からない

    ボラの意味や投資に活用する方法、ボラが大きくなりやすい株の特徴についてお伝えしてきました。
    すでに、ボラのことはよく理解していただいたと思います。

    ボラはあくまでも指標のひとつですので、ボラだけを見ていても株価が上昇する会社は分かりません

    「株式投資に成功したい」
    「株式投資でたくさんの利益を出したい」

    と考えているなら、ボラばかりでなく、様々な投資知識を勉強したり、正しい理解を得る必要があります。

    株初心者でも成功するためのポイントを解説している記事もありますので、これから勉強を始める方は参考にしてみましょう。

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    まとめ

    この記事では、ボラの意味や使い方について解説しました。
    最後に記事の内容をおさらいしましょう。

    ボラとは、ボラティリティの略で、リスクの度合をはかるときに使われます。

    「ボラ」の使い方

    ボラが大きい
    ボラが高い
    ボラが激しい

    株価が激しく値動きしている状態

    ボラが小さい
    ボラが低い

    株価の値動きが少ない状態

    ボラの大きさ

    株価の変動幅、ボラの大きさそのもの

     

    株における「ボラ」は「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」のことを指しています。
    株以外のボラと区別できるようにしておきましょう。

    ボラの種類

    ヒストリカル・ボラティリティ
    (HV)

    過去の株価をもとに、現在のリスクを判断する考え方

    インプライド・ボラティリティ
    (IV)

    株の個別銘柄に投資する時ではなく、オプション取引やFx取引で使われる指標
    未来の価格を予想するときに使う

    続いて、実際の投資でボラを使う方法を解説しました。

    ボラの使い方

    リターン予測

    ボラが大きい株はハイリスク・ハイリターン。短期保有に向いている。
    ボラが小さい株はローリスク・ローリターン。長期保有に向いている。

    トレンド予測

    ボラが小さい期間が長いほど、それを超えるとボラが大きくなりやすい。

    ボラを投資に活用するために、ボラの計算式やツールを紹介しました。

    ボラの調べ方

    ボラの計算式

    当日のボラ(%) =
      100 × 前日終値~当日終値の変動幅 ÷ 当日の高値・安値・終値の平均

    ボラを調べるツール

    ボラティリティランキング
    株式スクリーニング
    ボラティリティチャート

    基本的なボラの知識は以上ですが、ボラを使う際には以下のような注意が必要です。

    ボラを使う時の注意

    1. ボラを見ても、株価が上がるか、下がるかは分からない
    2. 株価が低い株はボラが大きくなりがち
    3. ボラが大きい株は流動性が低いことも多い

    最後に、ボラが大きくなりやすい株の特徴を紹介しました。

    ボラが大きくなりやすい株の特徴

    1. 前場
    2. 予想外のニュースが出そうな株
    3. 出来高が急増している株

    この記事を読んでくださった方は、ボラの意味や、ボラを投資に活かす方法が分かったと思います。

    いい株を見つけたら、ぜひボラをチェックしてみてください。
    ボラが大きくなりそうな株を予想してみるのもいいと思います。

    この記事があなたの株式投資に役立つことを祈っています。

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