【取引スタイル別】株式投資におすすめの厳選チャートツール10選

「株のチャートの取引ツールをどう選べばよいのか分からない。おすすめが知りたい。」

「今使っているチャートの取引ツールが使いにくいから他のチャートツールへの乗り換えを考えている。」

何を基準にどう選べばよいのか分からずに、証券口座のチャート画面をなんとなく使ってはいませんか?

以下に、取引スタイル別のおすすめチャート取引ツールを一覧表でご紹介します。自分の取引スタイルに応じてツールを選びましょう。

おすすめの株チャートツール10選【一覧表】

デイトレードにオススメ!

①初心者から専業トレーダーまで誰でも使いやすい

MARKET SPEEDⅡ

②板情報・歩み値が分かりやすい

kabuステーション

③専業トレーダーも大満足の情報量

TradingView

スイングトレードにオススメ!

④豊富なランキング機能で多角的な分析ができる

マネックストレーダー

⑤損切りが苦手な方向けの発注方法あり

DMM株 PRO+

⑥テクニカル分析のシミュレーションが見られる

岡三ネットトレーダープレミアム

長期投資にオススメ!

⑦長期チャートが確認できる

HYPER SBI2

⑧充実の投資情報でファンダメンタル分析がしやすい

ネットストック・ハイスピード

スマホ取引にオススメ!

⑨PC並に情報量が多い

iSPEED

⑩チャートライン上から発注できる機能あり

GMOクリック 株

チャートは株の値動きをグラフ化したもので、株価だけでは分からない、あらゆる情報を視覚的にかつ瞬時に把握できる優れたグラフです。

【チャートから分かる情報の例】

  • ローソク足:始値・終値・高値・安値
  • 出来高グラフ:何株売買されたか
  • 移動平均線:株価が上昇トレンドか?下降トレンドか?

上記はほんの一部の例です。自分にとって使い勝手のよいチャート取引ツールを使うことで、情報の収集・整理・分析がしやすくなり、取引をスムーズかつストレスなくできるようになります。

例えば以下のような場合、実際の取引でうまくチャートツールを活かせないケースもあります。

  • 画面が見づらく操作性が悪いと感じるチャートツールを使っている
  • 自分の取引スタイルには必要のない機能がありすぎるチャートツールを使っている

取引スタイルに合わないツールだと、操作に手間がかかったり、機能が多すぎて逆にどの機能を使えばよいかわからずに悩んでしまったりします。

この記事を読むことで、初心者でも自分の取引スタイルにぴったりのオススメチャート取引ツールを選び取ることができます。結果として、無駄なストレスを感じることなくチャート分析・株取引ができるようになります。

当記事の内容は以下の通りです。

  • 取引スタイルに応じたオススメチャート取引ツール
  • ツール選びのポイント
  • チャートを用いたテクニカル分析の手法

自分に合ったチャート取引ツールを選ぶ際に、当記事をぜひお役立ていただけますと幸いです。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

1. 取引スタイル別おすすめ株チャートツール10選

1. 取引スタイル別おすすめ株チャート10選

本章では、次の4つの取引スタイルに分けて、以下の観点からオススメできるチャートツールを順番にご紹介します。

チャートツールをオススメする観点

デイトレード

テクニカル分析の指標が十分にあるか

スイングトレード

テクニカル分析+ファンダメンタル分析がしやすくなっているか

長期投資

基本のテクニカル分析ができるか

スマホ取引

スマホでの取引がスムーズにできるか

チャートは横に長く伸びる画面が見やすいので、基本的にはPC閲覧を想定してご紹介していきます。

スマホ取引にオススメのチャートも一部ご紹介していますが、スマホは画面の制約上不便な部分もあります。多くの情報を効率的に取得したいという方にはPCによるチャート閲覧をオススメします。

1-1. デイトレードにおすすめの株チャートツール3選

こちらではデイトレードに重要な分析ツールやテクニカル指標が充実しているチャートツールを3つご紹介します。

デイトレードではテクニカル分析を重視します。実際のチャート分析がしやすいツールや豊富なテクニカル指標があると、自分の取引スタイルに応じた分析がスムーズにできるでしょう。

では順番に見ていきます。

1-1-1. 初心者から専業トレーダーまで誰でも使いやすい:MARKET SPEED Ⅱ(楽天証券)

MARKET SPEED Ⅱ(楽天証券)

(出典:マーケットスピード II | 楽天証券のトレーディングツール

MARKET SPEED Ⅱ

特徴

テクニカル分析指標

57種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式、米国株式

利用料金

無料

対象OS

Windows8.1、10、11

オススメポイント

  • チャートへの描画ツールが豊富
  • デモ機能あり
  • ローソク足の種類が豊富

向いている人

  • 分単位のデイトレードで稼ぎたい
  • デモを使って練習がしたい
  • 米国株にも興味がある

「MARKET SPEED Ⅱ」は初心者から専業トレーダーまで、幅広い投資家から人気のあるツールです。

テクニカル指標は57種類と豊富で、お好みのテクニカル分析が十分にできます。更に、チャートへの描画ができるツールも豊富なのでラインを用いたトレードにも有効です。

オーソドックスなローソク足に加え、2分足・4分足などユニークな時間足もあり、分単位のトレードをしたい人にもオススメです。

デモアカウントでの取引はできますが、単元未満取引はできません。少額で株式投資をしてみたいという人には向いていません。

「MARKET SPEED Ⅱ」公式サイトを見る

1-1-2. 板情報・歩み値も分かりやすい:kabuステーション(auカブコム証券)

1-1-2. 板情報・歩み値も分かりやすい:kabuステーション(auカブコム証券)

(出典:kabuステーション®専用サイト|株のことならネット証券会社【カブコム】

kabuステーション

特徴

テクニカル分析指標

27種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式、米国株式

利用料金

無料 ※条件有

対象OS

Windows 8.1以上

オススメポイント

  • 板情報、歩み値情報が特に充実
  • 1株からの取引が可能
  • システムトレード可能

向いている人

  • テクニカル分析を極めたい人
  • システムトレードをしたい人

チャート以外の情報からも短期的な分析を加えたい人には特にオススメのツールです。「kabuステーション」は板情報・歩み値が非常に分かりやすく表示されています。大口注文が入ったときだけに絞った歩み値の表示なども可能で、独自の分析に役立ちます。

また、1株からの取引もできるので、少額取引からのスタートもできます。更に、プログラミングができる人であれば「kabuステーションAPI」を用いた本格的なシステムトレードのプログラムを構築することも可能です。

ただし条件を満たさない場合、990円/月の利用料金がかかりますので注意が必要です。毎月1回以上の取引または口座残高100万円以上で翌月の使用料が無料になります。

→「kabuステーション」公式サイトを見る

1-1-3. 専業トレーダーも大満足の情報量:Trading View

1-1-3. 専業トレーダーも大満足の情報量:Trading View

(出典:TradingView

Trading View

特徴

テクニカル分析指標

多数

チャート上からの発注

×

取扱株

国内株式、海外株式

利用料金

有料(無料プラン有)

対象OS

Windows 10 64ビット

Windows 11 64ビット

Mac Catalina 10.15以降

オススメポイント

  • デモ機能が使える
  • クラウド型でインストール不要
  • SNS機能もあり、他の投資家と意見交換ができる

向いている人

  • テクニカル分析を極めたい人
  • 他の投資も一括管理したい人
  • 他のチャートツールでは機能が足りない人

株式投資以外の投資にも力を入れたい方には「Trading View」がオススメです。国内株、海外株はもちろん、FX、仮想通貨などのチャートを表示することも可能です。

また、最大の特徴はインストール不要のブラウザ型であることです。インターネット環境があれば、どこでも使うことができます。

株式以外の投資情報も一括で管理したい人にはオススメできる一方で、初心者にとっては機能が多すぎて使いこなせない可能性があります。気になる方は、まずは無料プランから使うことをオススメします。

「Trading View」はチャート表示の専用ツールです。直接注文はできませんので、その点にも注意が必要です。

→「Trading View」公式サイトを見る

1-2. スイングトレードにおすすめの株チャートツール3選

スイングトレード向けのチャートツールを3つご紹介します。

スイングトレードではテクニカル分析に加え、ファンダメンタル分析も合わせて行うことでより予測精度をあげることができます。

では、順番に見ていきましょう。

1-2-1. 豊富なランキング機能で多角的な分析が可能:マネックストレーダー(マネックス証券)

1-2-1. 豊富なランキング機能で多角的な分析が可能:マネックストレーダー(マネックス証券)

(出典:マネックストレーダー | アプリ・ツール

マネックストレーダー

特徴

テクニカル分析指標

42種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式、米国株式、中国株式

利用料金

無料

対象OS

Windows 8.1、10、 11

オススメポイント

  • さまざまな角度からの値動き分析ができるランキング機能豊富
  • 1株から購入可能

向いている人

  • テクニカル分析だけでは心配な人

「マネックストレーダー」の一番の特徴はランキング機能です。多角的な観点からのランキング表示機能を提供しており、さまざまな観点から銘柄を分析することが可能です。テクニカル分析に加え、ランキング情報から取引の根拠を見つけたい人にはオススメです。

また、単元未満取引が可能な「ワン株」というサービスにより、大手企業の銘柄を数千円で保有できるのも魅力的なポイントです。

取引により「マネックスポイント」が貯まりますが、使い道が少ないのは難点です。利用の際は、他のポイントや暗号資産への交換で無駄にしないように注意しましょう。

→「マネックストレーダー」公式サイトを見る

1-2-2. 損切りが苦手な方向けの発注方法あり:DMM株 PRO+(DMM.com証券)

1-2-2. 損切りが苦手な方向けの発注方法あり:DMM株 PRO+(DMM.com証券)

(出典:PC インストール版 DMM株 PRO+

DMM株 PRO+

特徴

テクニカル分析指標

34種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式、米国株式

利用料金

無料

対象OS

Windows 8.1、10、11、Macintosh 10.12

オススメポイント

  • 同業他社銘柄とチャートを比較できる機能あり
  • 多彩な発注方法
  • 取引量に応じたポイントが貯まり、取引に利用できる

向いている人

  • 損切りが苦手な人

「DMM株 PRO+」は損切りのしやすい発注方法があるのが特徴です。

通常の注文以外にも多彩な注文方法がスムーズに出せるようになっています。

【例】

  • OCO注文
  • IFDONE注文
  • IFDONE-OCO注文

これらを用いることで、新規注文と同時に損切り注文を入れることが可能になるため、損切りが苦手な人にはオススメです。

また、同業他社銘柄同士をチャート上で比較できる機能もあります。テクニカル分析とファンダメンタル分析が合わせてできるのがポイントです。この機能により、他社銘柄の値動きを参考情報とした取引をすることができます。

→「DMM株 PRO+」公式サイトを見る

1-2-3. テクニカル分析のシミュレーションが見られる: 岡三ネットトレーダープレミアム(岡三オンライン証券)

1-2-3. テクニカル分析のシミュレーションが見られる: 岡三ネットトレーダープレミアム(岡三オンライン)

(出典:岡三ネットトレーダープレミアム | 株取引ツール | 岡三オンライン-岡三証券株式会社が提供するネット証券サービス

岡三ネットトレーダープレミアム

特徴

テクニカル分析指標

25種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式

利用料金

無料

対象OS

Windows8.1、Windows10

オススメポイント

  • 収益シミュレーション機能あり
  • エクセル連携でシステムトレードができる
  • 1日100万円までの取引手数料無料

向いている人

  • テクニカル分析のシミュレーションをしたい人

「岡三ネットトレーダープレミアム」は、テクニカル分析のシミュレーションをできるのが一番の特徴です。

売買ルールに則って購入した場合の、ルールの有効性・パフォーマンスをバックテスト機能により事前に確認できます。ただし、バックテストのデータは日次データなので、デイトレードなど短期売買の検証には向いていません。

また、エクセルを連携してシステムトレードをすることも可能です。一定条件を満たせば、無料でシステムトレードを組むことができます。

1日100万円までの取引であれば手数料が無料ですが、100万円以上の取引になると、他社に比べて手数料が割高です。1日に100万円以上の取引をする人は手数料に注意が必要です。

→「岡三ネットトレーダープレミアム」公式サイトを見る

1-3. 長期投資におすすめの株チャートツール2選

長期投資にオススメの、ファンダメンタル分析もしやすいチャートを2つご紹介します。

長期投資では、基本のチャートが表示されていることに加え、ファンダメンタル分析に必要な情報が得やすいかどうかをチャートツール選びのポイントにするとよいでしょう。

1-3-1. 長期チャートが確認できる:HYPER SBI2(SBI証券)

長期投資では、基本のチャートが表示されていることに加え、ファンダメンタル分析に必要な情報が得やすいかどうかをチャート選びのポイントにするとよいでしょう。  1-3-1. 長期チャートが確認できる:HYPER SBI2(SBI証券)

(出典:HYPER SBI 2|SBI証券

HYPER SBI2

特徴

テクニカル分析指標

77種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式

利用料金

無料

対象OS

Windows 8.1、10、11

Macintosh 10.15、11、12

オススメポイント

  • チャートの表示期間が長い
  • 基本の分析機能が揃っている

向いている人

  • 一般的なチャート分析をしたい人

長期投資において、テクニカル分析もしっかり行いたい人には特にオススメです。チャート表示期間が長いのが特徴です。例えば週足データであれば、最長で20年間分の値動きをチャートで確認することができます。

また、テクニカル指標は77種類と豊富で、一般的なテクニカル分析も問題なくできます。更に、Macユーザーでもアプリをインストールしてチャートの確認が可能です。

デモ取引ができないことや、米国株取引をする場合は別アプリが必要になることなどには注意が必要です。

→「HYPER SBI2」公式サイトを見る

1-3-2. 充実の投資情報でファンダメンタル分析がしやすい:ネットストック・ハイスピード(松井証券)

1-3-2. 充実の投資情報でファンダメンタル分析がしやすい:ネットストック・ハイスピード(松井証券)

(出典:ネットストック・ハイスピード | パソコン向け | 松井証券

ネットストック・ハイスピード

特徴

テクニカル分析指標

32種類

チャート上からの発注

取扱株

国内株式

利用料金

無料

対象OS

Windows 8.1, 10,11

オススメポイント

  • ニュース画面の市況解説など投資情報が豊富
  • 1日約定代金50万円まで手数料無料で取引可
  • マルチモニターで使いやすい画面カスタマイズ性

向いている人

  • 投資情報の収集を重視する人

「ネットストック・ハイスピード」はファンダメンタル情報が豊富なのが大きな特徴です。国内外の主要な指数・業種別指数を確認でき、取引に活かすことが可能です。

探したい情報を検索して探せるので、投資に必要な情報をすぐにチェックしたいときにも便利です。アプリ内でリアルタイムニュースを入手したり、指定銘柄のニュースを過去に遡って検索したりもできます。

注意点としては、取引金額が大きいと手数料が割高になるので、1日50万円以上の取引をする人は他のアプリも検討してみるとよいでしょう。

→「ネットストック・ハイスピード」公式サイトを見る

1-4. スマホ取引におすすめの株チャートツール2選

こちらではスマホ取引にオススメの株チャートツールとして次の2つのアプリをご紹介します。

スマホだと手軽に取引できる反面、PC同様の情報量を元に分析をするのは難しいことには留意しておく必要があります。

では、順番に見ていきましょう。

1-4-1. 情報量が豊富:iSPEED(楽天証券)

1-4-1. 情報量が豊富:iSPEED(楽天証券)

iSPEED

特徴

発注方法

チャート画面から購入可

取扱株

国内株式、海外株式

利用料金

無料

オススメポイント

  • PCと同程度の情報量を得られる

向いている人

  • スマホでも多くの情報を得たい人

「iSPEED」はスマホアプリの中では圧倒的な情報量を誇ります。日経新聞や四季報アプリ内で確認できるので取引の判断材料を収集しやすいと言えます。スマホ1つで多くの情報を得たい人には向いているでしょう。

また、肝心のチャートも15種類あり、多角的な分析をすることができます。チャートの横画面表示ができることに加え、テクニカル分析の指標も十分ありますし、描画ツールも備わっています。

チャート画面では発注ボタンが分かりやすく、分析結果をすぐに取引に反映できるのも嬉しいポイントです。

→「iSPEED」公式サイトを見る

1-4-2. チャートライン上から発注できる機能あり:GMOクリック 株(GMOクリック証券)

1-4-2. チャートライン上から発注できる機能あり:GMOクリック 株(GMOクリック証券)

(出典:GMOクリック 株 | 株式 | 取引ツール

GMOクリック 株

特徴

発注方法

チャート画面から購入可

取扱株

国内株式、海外株式

利用料金

無料

オススメポイント

  • 気になる株式のアラート機能などが充実
  • チャートライン上でそのまま購入可能

向いている人

  • 短時間で効率的な情報収集をしたい人

「GMOクリック株」は短時間で効率的に情報収集したい人にオススメの機能が揃っています。

ブラウジングモードを使用することでチャート、気配値、保有状況、新着ニュースをスマホ画面内にすべて表示できます。また「おまかせ通知」機能によりアラートの設定ができるため、キャッチしたい最新情報を逃しません。

チャート画面も横画面表示ができるので見やすいです。更に、チャートのライン上から発注できる「Action」機能も魅力的です。チャート上のラインを移動しながら、視覚的に注文金額を設定することができます。

お気に入り銘柄を登録できる「ウォッチリスト」がPCと連動するので、PCと合わせて使いたい方にもオススメです。

→「GMOクリック 株」公式サイトを見る

2. 株のチャートツール選びのチェックポイント4つ

2. 株のチャート選びのチェックポイント4つ

株のチャートツールを選ぶときは次の4つのポイントが決め手になります。

チャートは今後の株価を予測するための重要なツールの1つです。自分に必要な機能が十分に備わっており、最も使いやすいと思えるものを選択しましょう。取引で最大限のパフォーマンスを発揮できるでしょう。

2-1. 株チャートツールが無料か有料か

まずは無料のものを使ってみましょう。最近のチャートツールは無料のものでも十分な機能が備わっているものがほとんどです。

無料チャート

有料チャート

  • 各種証券口座のチャートソフト
  • 各種証券口座のスマホアプリ
  • チャート表示サイト

yahoo!ファイナンス株探株マップなど)

証券会社の口座を開設すると、その証券会社が提供しているチャートツールを無料で使用できるようになっていることが多いです。また、ブラウザ上でチャート情報を開示するサービスも、多くが無料で提供されています。

有料のものであれば、チャート画面のカスタマイズ性が高かったり、マニアックな機能が多数備わっていたりするものもあります。

 

まずは無料のものを試してみて、機能が不十分だと感じたら有料のものを検討してみましょう。

2-2. 取引スタイルに合っているか

取引スタイルに合ったチャートツールを使うことで、より快適な取引が実現します。

取引スタイルと基本の分析方法

デイトレード

(保有期間:数秒~数時間)

チャートに基づいたテクニカル分析

スイングトレード

(保有期間:数日~数週間)

基本的なファンダメンタル分析+日単位のテクニカル分析

長期投資

(数年以上)

詳しいファンダメンタル分析

取引スタイルごとに、参考にする指標や分析方法が異なります。参考にしたい分析方法に関する機能が充実しているチャートツールを選ぶのも重要なポイントです。

テクニカル分析とは

ファンダメンタル分析とは

チャートに現れる数値やグラフを用いて特定の銘柄の値動きから売買のタイミングを分析する手法。

その銘柄を取り巻く環境から企業価値を判断し、その株が購入・売却に値するかどうかを分析する手法。

デイトレードやスイングトレードなどでは詳細なチャート分析機能が必要です。加えて、チャート情報の更新スピードにも気を付けましょう。短期取引では、一瞬の値動きで相場が変化し取引にも影響をすることがあるためです。

長期投資であれば、チャート画面の機能が少々乏しくても根拠のある取引ができるケースもあります。なぜなら、長期投資では取引の根拠を会社の経営状況や経営を取り巻くニュースから見つけ出すことを重視するからです。

短期取引初心者にオススメのテクニカル分析指標については「3. 初心者におすすめのテクニカル分析の指標3つ」で詳しく紹介しています。よければ参考にしてください。

2-3. 使いたい機能があるか

使いたい機能があるかどうかも大事なチェックポイントです。ニーズごとの必要な機能の具体例を以下に示しました。

ニーズごとの重要な機能の例

テクニカル分析重視

  • 短い時間足の表示機能(時間足・分足・秒足)
  • テクニカル指標の表示機能
  • 迅速に発注できる機能

ファンダメンタル分析重視

  • スクリーニング機能(一定条件を満たす銘柄を抽出する)
  • 基本的なチャートが表示される機能

海外株の取引もしたい

  • 海外株式のチャートが表示される機能

チャート分析の練習をしたい

  • デモ取引ができる機能
  • 少額投資ができる機能

どのような取引を希望するかによって、使いたいチャートの機能は異なります。自分のニーズを精査して、使いたい機能を一度整理してみましょう。

チャートは短期取引でより重要な分析グラフとなります。保有期間の短い取引をメインにする場合はより細かい情報が表示されるチャートツールを選び、長期投資をメインとする場合は最低限のチャート表示がされるものを選ぶとよいでしょう。

また、海外取引では海外銘柄のチャートが必要に応じて表示されることが必須です。

初心者であればデモ取引機能や少額取引機能があると大きなリスクを負うことなく取引をスタートできます。

自分に合った機能があるかどうかは事前に確認しておきましょう。

2-4. 株価チャートが見やすいか・使いやすいか

ご自身が見やすい・使いやすいと感じるものを選びましょう。

【例】

  • チャート画面からの発注機能の有無
  • スマホアプリの有無
  • 感覚的な使いやすさ

証券会社のツールはチャート情報の画面から発注が直接できるようになっているものが多いため、個人投資家にはよく使われています。

また、PCで主な取引をするか、スマホで主な取引をするかで選ぶチャートツールも変わってきます。ブラウザ版のチャートやインストール型のチャートソフトは基本的にPC向けになっています。スマホで取引をよく行う場合は、スマホ向けに使いやすく開発されたアプリがあると便利です。

チャートは株取引をするうえで、視覚的にあらゆる情報を一瞬で把握できる非常に重要なグラフです。いくつか実際に使ってみて感覚的に使いやすいと思えるものを選ぶのも有効です。

私たちの運営する投資スクールGFSの生徒さんにも、分析ツールを使った勉強方法をお話いただいたインタビュー記事もあるので、興味のある方は参考にしてみてください。

チャート分析ツールを活用し、根拠を持って株の売買を行うYさん(40代・男性)

GFSに入学する前から投資経験があったYさんにお話を聞きました。

「独自での方法では何が正しいのか、間違えているのかが判断できないと思い、GFSの門を叩きました

「講師陣が提供しているチャートの分析ツールを利用しています。
まだまだ勉強中ですが、根拠を持って売買できるようになったのは大きいです」

>> インタビュー全文はこちらで読めます
GFSを活用して投資判断に 根拠・自信をもてるようになった 40代男性

3. 初心者におすすめのテクニカル分析の指標3つ

3. 初心者におすすめのテクニカル分析の指標3つ

こちらではチャートを用いたテクニカル分析について、代表的な3つの指標をご紹介します。

初心者におすすめのテクニカル分析指標

ここで紹介するのは、多くのテクニカル指標のうち、取引スタイルを問わず多くの投資家に使われているものです。それぞれの指標を用いて、どのような分析ができるかについても合わせて解説していきます。

3-1. 移動平均線

1つ目は、移動平均線です。テクニカル分析のなかでもとてもポピュラーな指標です。移動平均線とは、ある一定期間の株価からその平均値を計算し、その値動きを折れ線グラフで表したものです。

初心者でも使いやすい3つの移動平均線

  • 5日移動平均線
  • 25日移動平均線
  • 75日移動平均線

※日足チャートの他に、週足・月足チャートから平均線を導き出すものもあります。

分析方法としては、移動平均線がクロスするタイミングが売買のサインと見る方法が最も代表的です。

ゴールデンクロスとデッドクロス

ゴールデンクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜ける

デッドクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜ける

直近の株価に上昇の傾向が見られるときにゴールデンクロス、直近の株価に下落の傾向が見られるときにデッドクロスとなり、それぞれ買い/売りのサインとされています。

3-2. ボリンジャーバンド

2つ目はボリンジャーバンドです。ボリンジャーバンドでは、ローソク足の上下に広がる「バンド」の幅で値動きの変動や株価反転の目安を見ることができます。

買いサイン:

ボラティリティ・ブレイクアウト

バンド幅が狭まった後、株価がバンドの+2σ線を上に抜ける

(その後+2σ線を下回る前に売却)

ボリンジャーバンドを使った分析では、ボラティリティ・ブレイクアウト(順張り)がもっとも有名です。バンド幅が急激に狭まった後、ローソク足がバンドの+2σを上に抜けたタイミングで買いサインとなります。

株価は理論上、約95%の確率で±2σ以内に収まるとされています。+2σを上抜けて値上がりするということは、一定の確率を覆すほどの強い勢いがあるという見方ができるため、この手法が成り立っています。

他にも、底値で買い入れる逆張り手法や、+2σに追随して値上がりする動きに買いポイントを合わせる手法(バンドウォーク)などがあります。

3-3. MACD

3つ目はMACDです。簡単に言えば、直近の株価推移を重視して作られた2本の移動平均線が表す指標です。株価推移グラフの下の別枠に、折れ線グラフで表示されています。

更に詳しく説明すると、MACDは日本語で「移動平均収束拡散」と言い、通常の移動平均線よりも直近の値動きを重視して計算された指標です。MACD線とシグナル線で構成されています。

【参考】

  • MACD線:12日移動平均線と26日移動平均線の差
  • シグナル線:9日移動平均線

分析方法としては、MACD線とシグナル線の2本を見て売買ポイントの判断をします。

買いサイン:ゴールデンクロス

MACDがシグナルを上に突き抜ける

売りサイン:デッドクロス

MACDがシグナルを下に突き抜ける

クロスポイントを売買サインにするのは、MACDを用いた分析の中でも分かりやすい手法です。判断が非常にしやすい点で初心者にもオススメです。

グラフ上で「0」よりも上の部分でゴールデンクロスが起こったタイミングのみを狙う方法もあります。2本の線がグラフ上の「0」を上回る局面では、株価の上昇トレンド継続を示唆するとされています。

4. Q&A

本章では、よくある質問についてQ&A形式でまとめました。

4-1. Q1.チャートを用いた取引の注意点は?

時事的な話題や事業環境を取り巻く状況によって、テクニカル分析で導いた売買ポイントが覆されてしまうことには注意が必要です。

取引時に意識するべきこと

  • なるべく多くの情報から根拠を持って取引をする
  • 多角的に分析した結果、分析結果がばらついた場合は取引を一時中止する

投資の世界ではすべての予測が必ず当たるとは限りません。後にならないと予測が外れた原因が分からないこともあるため、なるべく多くの情報を駆使して売買のポイントを探る必要があります。

テクニカル分析・ファンダメンタル分析をした結果、万が一それぞれで正反対の値動き予想となる場合などは、「取引に参加しない」ということもリスク回避につながります。

4-2. Q2.チャート分析を練習したい場合は?

チャートを見ながらデモ取引や少額取引をするなど、資産状況に応じた実践練習を繰り返すとよいでしょう。何度も繰り返して慣れることで、判断のスピードや精度も上がります。

チャートの分析は、知識をつけたところですぐに上達するものではありません。次のポイントを押さえて、知識を実践に落とし込みましょう。

 

チャート分析を練習するときのポイント

  • 参考にするテクニカル指標を決める
  • 継続してチャートを見る
  • デモ取引・少額取引で実践をする

参考にする指標を1つ決め、継続してチャートを見続けることで、少しずつ値動きのパターンに慣れ、売買のポイントが掴めるようになっていきます。

チャート画面を見ながら直接発注ができるものとしては、証券会社のチャートツールがオススメです。

テクニカル分析・ファンダメンタル分析をした結果、万が一それぞれで正反対の値動き予想となる場合などは、「取引に参加しない」ということもリスク回避につながります。

4-3. Q1.自分に合ったチャートツールの選び方が分からないときは?

まずは取引スタイルを決めるところから始めましょう

【タイプ別】オススメ取引スタイル

平日の日中時間がある

デイトレード・スイングトレード・長期投資

毎日チャートを確認できる

スイングトレード・長期投資

取引にあまり時間をかけられない

長期投資

上記で示したように、チャート分析に時間を割ける人でなければ保有期間の短い取引はできません。取引時間にチャートを見る時間が確保できない人は、スイングトレードや長期投資から始めることをオススメします。

まずは自分の資産や生活状況から、無理のない取引スタイルを選択してください。

投資をきちんと学びたい方は「投資の達人になる投資講座」もオススメ

「これから株式投資を始めようと思っている」

「投資経験はあるが、投資スタイルの確立ができていない」

このような方は私たちGFS(グローバルファイナンシャルスクール)が運営する「投資の達人になる投資講座」もオススメです。約2時間のオンライン動画講座で、ご自宅から手軽にご視聴いただけます。

【当講座の内容例】

  • 投資の考え方、投資の勉強方法
  • NISA・iDeCoの活用方法
  • 年率12%でコツコツ投資する方法
  • 1年で10倍になる儲かる株の見つけ方  など

ファンダメンタル分析の手法など、長期投資にも有効な知識を得ることができ、投資の本質や投資の基礎知識も短時間で得ることが可能です

この機会に当講座をぜひご活用ください。

\今だけ無料開講中/

投資の達人になる投資講座

→【無料】投資の達人になる投資講座の詳細はこちら

5. まとめ

オススメの株チャートツール11選【一覧表】

デイトレードにオススメ!

①初心者から専業トレーダーまで誰でも使いやすい

MARKET SPEEDⅡ

②板情報・歩み値が分かりやすい

kabuステーション

③専業トレーダーも大満足の情報量

TradingView

スイングトレードにオススメ!

④豊富なランキング機能で多角的な分析ができる

マネックストレーダー

⑤損切りが苦手な方向けの発注方法あり

DMM株 PRO+

⑥テクニカル分析のシミュレーションが見られる

岡三ネットトレーダープレミアム

長期投資にオススメ!

⑦長期チャートが確認できる

HYPER SBI2

⑧充実の投資情報でファンダメンタル分析がしやすい

ネットストック・ハイスピード

スマホ取引にオススメ!

⑨PC並に情報量が多い

iSPEED

⑩チャートライン上から発注できる機能あり

GMOクリック 株

当記事では主にオススメのチャートツールについてご紹介しました。チャートツール選びのポイントは次の4つでしたね。

  • 無料か有料か
  • 取引スタイルに合っているか
  • 使いたい機能があるか
  • 見やすさ・使いやすさは十分か

なかでも取引スタイルによって参考にする指標が大きく異なることから、取引スタイルごとにオススメのチャートツールを選び取るのがオススメです。

投資初心者なら、実際のチャートを見ながらデモ取引・少額取引ができるなど、低リスクで始められるものを選ぶところから始めてみてください。

記事一覧はこちら

コメント