株式投資で失敗しない15の方法 |全投資家必見の失敗の本質

株 投資 失敗

「株の投資で失敗して 家庭崩壊を起こした」
「株式投資をしたいが、失敗しそうでこわい」
「株式投資で大きな損をしてしまい、復活したいが、どうしたらよいか」

上記は筆者の経験や周りの投資家の実例ですが、このような不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事に書かれたポイントを理解して実践できれば、株式投資の大きな損失を防ぎ、投資の成功へ大きく一歩前進することが可能です。

本記事のポイントは以下のとおりです。

・株式投資の様々な失敗に共通する主な15のパターン
・初心者が株式投資で失敗をしない15個の主な方法
・株式投資で失敗したら6つの主なやるべきこと

本記事は、日本一のお金の学校(※2021年日本トレンドリサーチ調べ)「グローバルファイナンシャルスクール(GFS)」監修のもと、GFS社内外の株のプロの達の意見も考察しています。

株式投資の失敗・損失については、以下の実例や実体験をもとに解説します。

・長年、証券会社の個人顧客向けの営業をされてきた方からうかがった、個人投資家がおかしがちな失敗・損失の共通点などの実例
・筆者知人の個人金融資産が1億円を超える個人投資家の方々の巨額の損失の実体験
・筆者の損失の実体験

目次

株式投資の様々な失敗に共通する15のパターン

慎重に考えないと後悔することもある

この章で解説されている失敗パターンの順番は、株式投資の中で失敗を多くしがち、かつ、損失の額が大きくなる順に基づきます。

結論として、株式投資の失敗の本質は「余裕資金」「精神的余裕」「正しい知識を身につける準備」などの不足が主な原因です。言い換えますと、この章で書かれている要素があてはまらないようにすることで、株式投資の失敗・損失の本質的要因を解決することが可能です。

株式投資の様々な失敗に共通する15のパターンは以下の通りです。

  • 急いでお金を増やしたいという焦りがある
  • 自分のメンタルコントロールができていない
  • 余裕資金で投資をしていない
  • 正しい損切り方法が身についていない
  • 信用取引のレバレッジをかけすぎている
  • 変動幅の大きい銘柄に投資している
  • 投資だけは勝てるという謎の自信がある
  • 見通しの間違いを修正できない
  • 想定以上の利益や損失が出たときにどうするかの準備をしていない
  • 銘柄などを自分で分析せずSNSの情報などをうのみにする
  • 中途半端なチャート分析に頼っている
  • 投資判断を誰かに委ねたいと考えている
  • 投資開始時期がほぼ上昇期、天井圏だった
  • 経験をかなり重ねて多数の成功体験があるがゆえの過信がある
  • 株式投資をギャンブルのようにとらえている

それぞれ簡潔に説明します。

1‐1急いでお金を増やしたいという焦りがある

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、急いでお金を増やしたいという焦りがあることです。

筆者の知人の実例では「仕事が辛く、はやく引退したいために投資でお金を増やしたい」という思いが焦りになり、損切りが大幅に遅れた結果、大きな損失になりました。判断を間違える原因となるため焦りは禁物です。

1‐2自分のメンタルコントロールができていない

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、自分のメンタルコントロールができていないことです。

メンタルコントロールのポイントは「損失に関する本能的感情」利益に関する感情」の2つです。

前者は一般論では、利益に対して損失の本能的痛みは2.5倍前後とも言われ、損切りができなくなると大変大きな損失になります(プロスペクト理論)。後者の利益に関する感情については、筆者の経験上、利益確定の際に過剰な快感や万能感を感じる場合があります。

これらにより損切りが遅れ、後々に損失につながるケースがあります。

1‐3余裕資金で投資をしていない

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、余裕資金で投資をしていないことです。

「万が一失っても問題ない」という余裕資金ではなく、「なくなったら困る生活上必須のお金」で投資をすると1‐2「自分のメンタルコントロールができていない」のようなメンタル面の問題がより発生しやすくなります。

1‐4正しい損切り方法が身についていない

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、正しい損切り方法が身についていないことです。

実は、損切りの仕方こそ株式投資の失敗・大きな損失から自分を守る手段です。とても重要なので、詳しくは初心者にも実践できる簡単「損切りルール」3選の記事を御覧ください。

1‐5信用取引のレバレッジをかけすぎている

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、信用取引のレバレッジをかけすぎていることです。

株のレバレッジとは「信用取引」のことです。信用取引とは「投資資金の3.3倍までを証券会社から借りてできる取引」のことです。

最大3.3倍まで運用資金の枠を増やした・落した場合、マイナスも3.3倍になります。レバレッジは投資に熟練してからの方がオススメです。

1‐6変動幅の大きい銘柄に投資している

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、変動幅の大きい銘柄に投資していることです。

筆者の知人は、変動幅の大きい新興市場の銘柄に信用取引での集中投資をして、短期間で資金を数十倍に増やした後、株価が大きく下落し約8000万円の損失になり、損失の補てんのため自宅を売りました。

株価の変動幅が大きい銘柄の場合、このようなリスクも0ではありません。

1‐7投資だけは勝てるという謎の自信がある

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、投資だけは勝てるという謎の自信があることです。

筆者のある知人は、起きている時間をほぼ全て投資にささげ、常時600銘柄以上の日足の株価チャートを記憶して「いつ」「どう売買すれば」確率的な期待値が高いか、数秒くらいで判断できました。

またある方の例では、上場企業3800銘柄の約9割について、四半期業績の要点を5秒以内に思い出して説明できた方がいました。このような能力の人達と根拠なき自信だけの素人が闘って、どちらが勝つかは明白です。

1‐8見通しの間違いを修正できない

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、見通しの間違いを修正できないことです。

昔ノーベル経済学賞受賞者・某国の中央銀行元副総裁など、そうそうたるメンバーを集めたLTCMというファンドがありましたが、数十兆円の損失を出して破綻しました。

破綻した主な原因は、見通しの間違いに気づいても損失に関するメンタルコントロールができず、損切りできなかったことです。

1‐9想定以上の利益や損失が出たときにどうするかの準備をしていない

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、想定以上の利益や損失が出たときにどうするかの準備をしていないことです。

1-2「自分のメンタルコントロールができていない」にて前述のように、想定以上の利益は過剰な快感や万能感に、想定以上の損失はメンタル的に損切りできない問題につながるケースがあります。

それ以外でも業績の上方修正や下方修正などによる想定外の株価の変動もありえます。これらにどう対応するか、予め準備が必要です。

1‐10銘柄などを自分で分析せずSNSの情報などをうのみにする

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、銘柄などを自分で分析せずSNSの情報などをうのみにすることです。

SNSなどでは事前に買っておいた銘柄につき、「これから上がる!」という情報を繰り返し投稿して、株価操作をした上で自分だけ売り逃げる「煽り屋」という人達がいます。これらをうのみにすると大きな損失の原因になります。

1‐11中途半端なチャート分析に頼っている

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、中途半端なチャート分析に頼っていることです。

証券会社の個人顧客向けの営業を長年担当されていた方の話では、大きな損失を出した投資家は中途半端なチャート分析に頼っていた事例が多いとのことでした。

株式投資の正しい知識を前提とした上で、分析の対象が業績でもチャートでも、投資で利益がでるまで徹底して分析する事が必要です。

1‐12投資判断を誰かに委ねたいと考えている

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、投資判断を誰かに委ねたいと考えていることです。

上記1‐11「中途半端なチャート分析に頼っている」の元証券営業の方によると、「投資判断を誰かに委ねたい人はそもそも投資に向いていません。」という話もありました。これは投資は自己責任であるためです。

1‐13投資開始時期がほぼ上昇期、天井圏だった

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、投資開始時期がほぼ上昇期、天井圏だったことです。

株式市場には●●ショックと言われるような暴落が不定期にやってきます。投資開始時期がほぼ上昇期、天井圏だと、「何を買っても暴落して損をする」局面を経験していないため、リスク管理が甘くなり損失の原因になる例があります。

1‐14経験をかなり重ねて多数の成功体験があるがゆえの過信がある

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、経験をかなり重ねて多数の成功体験があるがゆえの過信があることです。

筆者の知人で、8年間で株式投資だけで金融資産を60万円から13億円まで増やした方がいます。この方の事例として、大損失により13億円から8億円まで減らしたのですが、その時は多数の成功経験があったことが正しい判断の邪魔になり、損切りできなくなりました。

1‐15株式投資をギャンブルのようにとらえている

株式投資の様々な失敗に共通するパターンは、株式投資をギャンブルのようにとらえていることです。

高い確率での期待値かどうかを確認するための検証や将来確度が高いと予想される業績の検証を前提とせず、株の短期売買や中長期投資で利益を出そうしても無謀なギャンブルであり、いつか損失を招きます。

初心者が株式投資で失敗をしない15個の主な方法

6.初心者におすすめの投資の勉強とはこの章では、初心者が株式投資で失敗をしないためにはどうしたらいいかについて15個の方法をお伝えします。

筆者のある友人の経営者は2010年代にゲーム株で数億円の資産を築いた後、その後の暴落により金融資産の大半を失いました。その原因は株式投資の正しい知識が十分でなかったことです。このヒアリングも反映した、この章の各項目に共通する最も重要な点を一言でいうと「株式投資の正しい知識を身につけること」です。

いつの時代も株式市場全体や個別銘柄の暴落は不定期に起こる性質もあり、他人事ではありません。しかし、この章の内容を実践できれば株式投資の大半の失敗は防ぐことが可能です。

初心者が株式投資で失敗をしない15個の主な方法は、以下の通りです。

  • 種銭を貯める

  • 小さく投資を始める

  • 相場状況や自分のメンタル・生活状況に合った手法を見つける

  • 経済の基本的な状況を確認する

  • 株式市場の全体像をつかむ

  • 各投資手法の特性を知る

  • 投資目的や目標に合った銘柄に投資をする

  • 趣味・生活シーン・仕事などの知識を投資に活かせないか検討する

  • 投資の勉強時間を確保する

  • 自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握する

  • スリルがなく長期継続可能な投資手法で投資をする

  • 研究や検証を重ねて自分なりの勝ちパターンを構築する

  • 株式市場全体のシナリオを自分なりに想定する

  • 自分の状況などに合わせて資産の分散や集中などを最適に行う

  • 無理な投資を控え、投資ができない場合はインデックス投信で「長期・積立・分散」を実行する

ひとつずつ確認していきましょう。

2‐1種銭を貯める

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、種銭を貯めることです。

1章であったように、株式投資で失敗しないためにはメンタルが重要です。メンタルを安定させて良い判断をするためには、余裕資金で投資をするのが大原則です。昇給、転職、副業などの収入増や節約で余裕資金をため、種銭を作ることが大事です。

2‐2小さく投資を始める

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、小さく投資を始めることです。

株式投資でお金を増やせるようになるためには、致命的でない失敗からの気付きと改善が不可欠です。色々な気付きは損失の経験から得られることが多いためです。

そのためには100円株投資や、投資金額が通常の1割ですむミニ株などの単元未満株で小さく投資を始め、少ない金額で損をして気付きを得ることも大事です。

2‐3相場状況や自分のメンタル・生活状況に合った手法を見つける

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、相場状況や自分のメンタル・生活状況にあった手法を見つけることです。

ここでは以下2つのポイントがあります。

  • 日経平均などの株価指数の大幅上昇や下落に影響を受ける個別銘柄も多いため、その相場状況にあっているかどうか
  • 利益や損切りについての自分のメンタルの反応の仕方を経験から学ぶことや投資にかけられる時間がどれくらいか

これら2つのポイントを満たす手法が株式投資の失敗・大きな損失から自分を守ります。

なお自分のメンタルの傾向性にあうかどうかについては、より詳しい内容を後述の2‐10「自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握する」で説明しております。

2‐4経済の基本的な状況を確認する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、経済の基本的な状況を確認することです。

株の中には景気に影響を受ける銘柄も多くあります。そういった銘柄に投資する場合、物価や景気など経済の基本的な状況(ファンダメンタル)を確認しましょう。

2‐5株式市場の全体像をつかむ

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、株式市場の全体像をつかむことです。

筆者の経験上、株式市場の全体像をつかめると、全体像と個別銘柄の値動きの関係性の理解の意味でも投資成績の向上に良い効果がありました。株式投資の失敗から、大事なお金を守るためにはこうした正しい知識が重要です。

GFSのある外部講師は、株式市場の全体の業績予想やそれを逆算した株価指標など、株式市場の全体像を天気予報のように初心者にわかりやすく講義動画内で解説しています。

2‐6各投資手法の特性を知る

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、各投資手法の特性を知ることです。

「誰でも株で資産形成できる!オススメ投資手法と実践ステップ(3章の記事にて、株式投資の数多くの手法が解説されています。手法の特性を知った上でご自分に合いそうなものがないか、ぜひご覧下さい。

2‐7投資目的や目標に合った銘柄に投資をする

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、投資目的や目標に合った銘柄に投資をすることです。

「元証券ディーラーが教える、初心者でも失敗しない株の選び方8つを大公開(1章)」の記事にて、投資目的に分類された株式投資の手法、株式投資のメリット・デメリットが解説されています。こちらもぜひご覧下さい。

2‐8趣味・生活シーン・仕事などの知識を投資に活かせないか検討する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、趣味・生活シーン・仕事などの知識を投資に活かせないか検討することです。

初心者の方でもできる生活シーンでの有望銘柄発掘・投資手法の記事にて、日常の買い物などの生活シーンでの経験をきっかけにして、有望銘柄を見つける投資手法の実例を紹介しています。

これらのデータと事実を確認しても気になる場合、積立金額を少なくしたり、次の章で紹介する他の投資信託などもあわせたコアサテライト運用のパターンもあります。

2‐9投資の勉強時間を確保する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、投資の勉強時間を確保することです。

筆者の知人のある個人投資家は、平日は夜20時くらいから0時まで、土日は1日10時間以上を銘柄の業績研究などにあて、億を超える金融資産を築いています。投資で失敗をしないためには勉強が不可欠です。

2‐10自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握することです。

筆者は証券会社でお金を運用する仕事など数多くの投資家の実例をみてきましたが、メンタル面で下記のいずれかに心理的な特徴が生じる実例があります。

・含み益を保有し続け、利益を伸ばすことが得意もしくは不得意
・事前に決めた損切りする基準に合致したら、すぐに含み損を損切りすることが得意もしくは不得意

これらを含め、投資をしている時の自分のメンタルの傾向性があると思います。その傾向性を把握して最適な手法を採用することが重要です。

2‐11スリルがなく長期継続可能な投資手法で投資をする

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、スリルがなく長期継続可能な投資手法で投資をすることです。

前述の2‐3「相場状況や自分のメンタル・生活状況にあった手法を見つける」や2‐10「自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握する」などと共通しますが、相場状況に合っていてメンタル的に安定できる手法は長期的に継続が可能になります。

2‐12研究や検証を重ねて自分なりの勝ちパターンを構築する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、研究や検証を重ねて自分なりの勝ちパターンを構築することです。

あくまで例としてメンタル面の勝ちパターンの場合、「自分が含み損を損切りするのが苦手でも、他の含み益の銘柄と同じ金額分を損切りするのは全く抵抗がない」ならば一定期間、そのような損切りを試します。こうすることで損切りの精神的苦痛がなくなれば、今度は含み損銘柄のみで損切りをしていくなど改善が可能です。

このような改善をたくさん積み重ねれば、自分に最適な勝ちパターンの構築が可能です。またメンタル面だけでなく、銘柄選択や分析の仕方なども改善することで株式投資での大損を防止できます。

2‐13株式市場全体のシナリオを自分なりに想定する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、株式市場全体のシナリオを自分なりに想定することです。

シナリオとは「何がどうなって、株価がどうなりそうかの想定」のことです。株価のシナリオには、起きる確率の高そうと思えるメインシナリオ、確率は低そうだが起きると大暴落になりうるリスクシナリオなどがあります。

大暴落がおきそうなリスクの有無を予め想定しておくことで、株式投資の想定外の失敗・損失を防げます。

2‐14自分の状況などに合わせて資産の分散や集中などを最適に行う

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、自分の状況などに合わせて資産の分散や集中などを最適に行うことです。

例えば、まだ若く定職についていて運用資金が50万円〜100万円であれば、その範囲内で大きな損をしても労働収入のたくわえや節約で補てんが可能な場合があります。言い換えると、ある程度リスクを取った集中投資も選択肢に入ります。

反対に、すでに仕事を引退する直前や住宅などの大きなローン負債がある場合、あまり無理ができないため、ある程度リスクを分散させるなどの対応が重要になります。

2‐15無理な投資を控え、投資ができない場合はインデックス投信で「長期・積立・分散」を実行する

初心者が株式投資で失敗をしない主な方法は、無理な投資を控え、投資ができない場合はインデックス投信で「長期・積立・分散」を実行することです。

個別株投資ができない状況がある場合、色々な対象に分散投資がされているインデックス投信で長期的な積立が最もリスクが低い投資の1つです。

株式投資で失敗したら6つの主なやるべきこと

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この章では、株式投資で失敗して損失を出した場合、どのようにすれば元の投資額までできる限りお金を増やせるかについて、以下の内容を説明しています。内容は実行すべき順序で記載されています。

  • 労働収入を増やし、節約をして種銭を貯める
  • 大損失を出してしまった場合は「休むも相場」
  • 失敗した原因を徹底分析して対策を考える
  • 自分の傾向性に合った手法を採用してマイルールを作る
  • 少額の余裕資金で手法の検証を少しずつ行い金額を増やす
  • 損を取り戻そうとしない

ポイントとしては「メンタル面の問題の克服」「余裕資金の回復」「手法の改善」「PDCA」などがあげられますが、具体的には以下を確認してみましょう。

3‐1労働収入を増やし、節約をして種銭を貯める

株式投資で失敗したら、労働収入を増やし、節約をして種銭を貯めましょう。

前述の1‐3「余裕資金で投資をしていない」や2‐1「種銭を貯める」のように、転職・昇給・副業などの収入増や節約で余裕資金を作ることが大事です。資金の余裕がメンタルの余裕の要因のひとつであるためです。

3‐2大損失を出してしまった場合は「休むも相場」

株式投資で失敗して、大損失を出してしまった場合は「休むも相場」です。

もしも信用取引で追証がかかるなど極めて大きな損失が出た場合、その直後はしばらく投資を休むことをオススメします(「休むも相場」)。大損失の直後はメンタルも安定せず投資判断の間違いにつながる可能性があるためです。

3‐3失敗した原因を徹底分析して対策を考える

株式投資で失敗したら、失敗した原因を徹底分析して対策を考えましょう。

メンタルが落ち着いてきたら、株式投資の失敗の原因を徹底分析して対策を考えましょう。「自分の売買履歴をみて気付きを得ることが多い」という投資家も多くいます。

3‐4自分の傾向性に合った手法を採用してマイルールを作る

株式投資で失敗したら、自分の傾向性に合った手法を採用してマイルールを作りましょう。

前述した内容と共通しますが、株式投資の失敗の振り返りをして相場状況や自分のメンタルなどの傾向性に合った手法を考え、その手法が最大に機能するように利益確定や損切りなどのマイルールを作るのも重要です。

損切りに関するマイルールのごく簡単な例として「株価がいくらになったら」や「業績がどうなったら」などの基準があげられます。

3‐5少額の余裕資金で手法の検証を少しずつ行い金額を増やす

株式投資で失敗したら、少額の余裕資金で手法の検証を少しずつ行い金額を増やしましょう。

余裕資金を大前提として、相場状況や自分のメンタルなどの傾向性に合った手法での投資を少しずつ行い、徹底検証して改善をします。それがうまくいく場合、金額が増えていきます。

3-6損を取り戻そうとしない

株式投資で失敗したら、損を取り戻そうとしないことです。

筆者の経験上、大きな損の直後は抑うつ・放心状態のようになり、その後損を取り戻したくなります。これが焦りを生み、高いレバレッジをかけたり次の大きな損につながる可能性があります。

逆説的ですが損を少しでも取り戻したい場合、「損をすぐに取り戻そうとしない」ことが必須条件です。これによりメンタルが安定して正常な投資判断につながりやすいためです。

まとめ

第1章:株式投資の様々な失敗に共通する15のパターン
1‐1急いでお金を増やしたいという焦りがある
1‐2自分のメンタルコントロールができていない
1‐3余裕資金で投資をしていない
1‐4正しい損切り方法が身についていない
1‐5信用取引のレバレッジをかけすぎている
1‐6変動幅の大きい銘柄に投資している
1‐7投資だけは勝てるという謎の自信がある
1‐8見通しの間違いを修正できない
1‐9想定以上の利益・損失が出たときにどうするかの準備をしていない
1‐10銘柄などを自分で分析せずSNSの情報などをうのみにする
1‐11中途半端なチャート分析に頼っている
1‐12投資判断を誰かに委ねたいと考えている
1‐13投資開始時期がほぼ上昇期、天井圏だった
1‐14経験をかなり重ねて多数の成功体験があるがゆえの過信がある
1‐15株式投資をギャンブルのようにとらえている
第2章:初心者が株式投資で失敗をしない15個の主な方法
2‐1種銭を貯める
2‐2小さく投資を始める
2‐3相場状況や自分のメンタル・生活状況に合った手法を見つける
2‐4経済の基本的な状況を確認する
2‐5株式市場の全体像をつかむ
2‐6各投資手法の特性を知る
2‐7投資目的や目標に合った銘柄に投資をする
2‐8趣味・生活シーン・仕事などの知識を投資に活かせないか検討する
2‐9投資の勉強時間を確保する
2‐10自分のメンタルが「含み損or含み益」に強いか弱いかを把握する
2‐11スリルがなく長期継続可能な投資手法で投資をする
2‐12研究や検証を重ねて自分なりの勝ちパターンを構築する
2‐13株式市場全体のシナリオを自分なりに想定する
2‐14自分の状況などに合わせて資産の分散や集中などを最適に行う
2‐15無理な投資を控え、投資ができない場合はインデックス投信で「長期・積立・分散」を実行する
第3章:株式投資で失敗したら6つの主なやるべきこと
3‐1労働収入を増やし、節約をして種銭を貯める
3‐2大損失を出してしまった場合は「休むも相場」
3‐3失敗した原因を徹底分析して対策を考える
3‐4自分の傾向性に合った手法を採用してマイルールを作る
3‐5少額の余裕資金で手法の検証を少しずつ行い金額を増やす
3-6損を取り戻そうとしない

 

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