新NISA枠でナスダック100のみは危険!どう買えばいいかも紹介

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新NISAも始まり今年から投資を始めようかなと思っている人も多いのではないでしょうか。

・新NISAのつみたて投資枠で人気の米国ナスダック100連動ファンドを買ってみようかな
・ナスダック100は儲かるって聞く

・リターンが高いものがいいな
・新NISA枠全部ナスダック100で埋めようかな

と思っている方もいると思います。しかし全部をナスダック100で埋めるのはあまりおすすめできません。

なぜかというとリターンが大きいものはリスクも高くなっているからです。他にも理由がありますが、それはのちほど詳しく説明しますね。
決して買っていけないわけではなく、どのようなものか知った上で買い方を工夫する必要があるということです。

この記事では以下について取り上げます。

  • 新NISA枠でナスダック100のみの購入はおすすめしない3つの理由
  • ナスダック100と他のインデックス商品の特徴と比較
  • 新NISA枠でナスダック100を買う場合におすすめな買い方
  • ナスダック100とS&P500とオルカンの組み合わせについて
  • 新NISA枠で購入できるナスダック100指数に連動する銘柄

こちらの記事ではオンライン投資スクールで3万5千人以上の生徒に対して、資産運用の講義をしている私たちグローバルファイナンシャルスクール(GFS)の知見と監修をもって、解説してきます。

新NISA枠でナスダック100の購入を考えている人は、ぜひ本記事をお読みいただいた上でどのように投資をするのか決めても遅くなはいと思います。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

新NISA枠でナスダック100のみの購入はおすすめしない3つの理由

新NISA枠でナスダック100のみを購入するのはおすすめしません。理由は下記の3つがあるからです。

  • リターンが大きい分リスクも高い
  • 手数料が高め
  • 分散ができていない

それぞれ解説していきます。

リターンが大きい分リスクも高い

新NISA枠でナスダック100のみの購入をおすすめしない理由は、リターンが大きい分リスクも高いからです。ナスダックは2001年のITバブル崩壊と米同時多発テロなどで、過去に大きなダメージを受けました。直近ですと2020年のコロナショックや2022年の金融引き締めのタイミングで下落が起きています。

下記は過去5年のNASDAQ100指数のチャートです。出典:Trading View

2章で詳しく説明しますが、NASDAQ100は時価総額ランキング100位に入る会社のみの指数連動となるため、分散力が比較的小さく、リスクが高めであると考えられます。

手数料が高め

ナスダック100のみの購入をおすすめしない2つめの理由は手数料が高めだからです
例えば下記のオールカントリーとS&P500ですがどちらも信託報酬※1が0.1%を切っています。
買付手数料※2と信託財産留保額※3も両者ともありません。
※1信託報酬とは購入した投資信託を保有している間つまり運用に発生する手数料のこと※2買付手数料とは投資信託を買う時に発生する手数料のこと※3信託財産留保額とは投資信託を解約または売却するときに発生する手数料のこと

eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の手数料
出典:楽天証券

eMAXISS Slim米国株式(S&P500)手数料
出典:楽天証券

対してこちらの楽天NASDAQ100のインデックスファンドは信託報酬が0.2%に近いです。上2つと同じく買付手数料と信託財産留保額はありませんが、信託報酬が少し高めです。

楽天・NASDAQ-100インデックスファンドの手数料
出典:楽天証券

少しの差ではありますが、信託報酬は解約や売却するまでずっと発生する手数料です。なのでできるだけ安いものを買うほうがコストが低くすみます。

分散ができていない

ナスダック100のみの購入をおすすめしない3つめの理由は分散ができていないからです。
ナスダック100は
アメリカの上場企業100社のみ分散
通信機器やコンピューター、ソフトウェアなどハイテク企業が約50%を占められており業種の分散が少ない

上記のことからナスダック100のみでは分散力が劣るかなと考えられます。

分散に関してお伝えしておきたいのですが『卵は1つのカゴに盛るな』という投資の格言があります。分散投資『卵は1つのカゴに盛るな』

割れやすい卵を1つの容器に入れ、その容器を落としてしまったらすべて割れてしまいます。しかし、卵を複数の容器に分けて入れておけば、そのうち1つの容器を落としてしまっても残りは割れずに済み、守れます。

卵のカゴを複数に分けるように、投資先や買付時期をを分散させることで、リスクを下げることが可能です。

NISAで失敗しないためのコツとは?
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ですが、実は注意点を知っておかないと
失敗する可能性もあります。
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ナスダック100とほかのインデックス商品の特徴の比較

新NISA枠でナスダック100のみの購入はおすすめしない理由についてお話しました。
次はナスダック100を含めた下記に記載のある他のインデックス商品の特徴の説明と比較をしたいと思います。
1章でも手数料の比較をしたS&P500と全世界株式も含まれています。

  • ナスダック100
  • S&P500
  • 全世界株式(オールカントリー)
  • バランス型ファンド

そして下記が特徴をまとめた表になります。1章からつづくお話にもなりますが、特にナスダック100については国・業種・銘柄数・投資先資産の分散力が他のインデックス商品に比べて弱めであることがわかると思います。

 

業種銘柄数投資先資産数
ナスダック100アメリカ1カ国のみ情報技術1業種のみで約50%100銘柄米国株式
計1資産
S&P500アメリカ1カ国のみ

情報技術、ヘルスケア、
一般消費財、通信サービス
4業種で約60%

500銘柄米国株式
計1資産
全世界株式全世界の先進国、
新興国を含む
約50カ国
情報技術、金融、
ヘルスケア
3業種で約50%
約2,900銘柄

国内・先進国・
新興国の株式、計3資産

バランス型ファンド
(8資産均等型で比較)
2カ国以上業種数不明銘柄数不明国内・先進国・
新興国の株式と債券、
国内・先進国のREIT、
計8資産

 

さらに、下記は2021年12月ごろFRBが長引くインフレの対策として金融引き締めを発表し、急速に金利を上げていった時期の各株価の下落率になります。

下落率
ナスダック100
(2021年11月から2022年10月の12ヶ月)
約36%
S&P500
(2021年12月から2022年10月の11ヶ月)
約25%
全世界株式
(2021年11月から2022年10月の12ヶ月)
約27%
バランス型ファンド※1
(2021年9月から2022年9月の13ヶ月)
約9%

※1バランス型ファンドはトレーディングビューにて、TOPIX(東証株価指数)、ACWI(全世界株指数)、IEMG(新興国株式指数)、JP10(日本国債10年)、BND(先進国国債指数)、1597(J-REIT)、RWR(先進国REIT)、EMBD(新興国国債指数)の8資産を組み合わせ独自で数値を出しているため、ご参考程度に

計測の時期が数ヶ月ずれてはいますが、ナスダックの下落率が高いのは一目でわかっていただけると思います。下落のグラフはこの章の後半で詳しくお話します。まずはそれぞれのインデックス商品の特徴を説明していきます。

ナスダック100の特徴

ナスダック100の特徴は下記のとおりです。

  • ナスダック市場に上場する時価総額ランキングで100位に入る銘柄で構成
  • 金融銘柄は除外される
  • 時価総額加重平均型株価指数である※1
  • 毎年12月に入れ替えされる
  • 入れ替え時に上位101位から125位までに入っている場合はナスダック市場に残留だが、翌年100位以内に入らなければ除外されてしまう
  • ナスダック市場に上場していれば、国内外の企業は問わない

※1時価総額加重平均型株価指数とは、組入銘柄の時価総額の合計をある基準となる一時点での時価総額合計により除して算出すること

ナスダック100の構成銘柄上位10位はこちらです。(2024年4月現在)

銘柄名
1マイクロソフト
2アップル
3エヌビディア
4アマゾン・ドット・コム
5メタ・プラットフォームズ
6ブロードコム
7アルファベット(クラスA)
8アルファベット(クラスC)
9テスラ
10コストコホールセール

表を見ると、情報技術(IT)・通信業種を中心にハイテク銘柄が多いのがわかります

S&P500の特徴

  • S&P Dow Jones Indices LLCが算出
  • 採用される銘柄は500社
  • NY証券取引所、NYSE American、ナスダックに上場する大企業で構成
  • 1941年、1942年、1943年の平均指数を10として算出
  • 米国株式市場の約8割の時価総額を占めている

S&P500の構成銘柄上位10位はこちらです。(2024年1月現在)

 

銘柄名
1マイクロソフト
2アップル
3エヌビディア
4アマゾン・ドット・コム
5アルファベット(クラスA)
6メタ・プラットフォームズ
7バークシャー・ハサウェイ
8アルファベット(クラスC)
9ブロードコム
10テスラ

投資の神様であるウォーレン・バフェットさんの会社である、バークシャー・ハサウェイが入っています。

上位10位はナスダック100と銘柄がほとんど被ります。

全世界株式(オールカントリー)の特徴

ナスダック100とS&P500はアメリカ市場でしたが、全世界株式はアメリカ以外の国も入っていて、特徴は下記のとおりです

  • 全世界の先進国、新興国を含む約50カ国に投資ができる
  • MSCI社が開発した株価指数
  • 日本を含む先進国および新興国の大型株・中型株(約2,900銘柄)で構成されている

下記の図でどこの国が入っているのかわかります。
全世界株式(オールカントリー)の対象インデックスの国・地域別構成比率グラフ出典:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)からの目論見書

オールカントリーの組入銘柄上位10位は下記です(2024年1月現在)

 

銘柄名
1アップル
2マイクロソフト
3エヌビディア
4アマゾン・ドット・コム
5アルファベット(クラスA)
6メタ・プラットフォームズ(クラスA)
7アルファベット(クラスC)
8テスラ
9ブロードコム
10イーライリリー・アンド・カンパニー

ナスダック100、S&P500と似ている銘柄構成になっています。

バランス型ファンドの特徴

最後はバランス型投資信託の特徴です

  • 1銘柄で日本を含む各国の株式・不動産(REIT)・債券に投資ができる
  • 複数の投資対象にバランスよく投資ができるのでリスク抑制できる

例えばバランス型ファンドのeMAXIS バランス(8資産均等型)というものは下記のような投資割合になります。各マザーファンドの基本投資割合
出典:eMAXIS バランス(8資産均等型)の目論見書

これまでの3つとは違い、債券や不動産が含まれた分散になっています。

4ファンドの下落率の比較

最後にこれまで説明した4ファンドの過去約5年の株価の下落率について見ていきたいと思います。色別に下記のように分けています。
・赤線:ナスダック100
・青線:S&P500
・緑線:全世界(オールカントリー)
・黄色線バランス型ファンド
4つのファンドの下落率を比較したグラフ(過去5年)

2020年の下落はコロナショックです。全体的に見ると株価は右肩上がりですが、この章のはじめにお話した、2021年の高値からの下落は下記に記した箇所です。

4つのファンドの下落率を比較したグラフ(2021年の下落幅)

下記の表は4つの商品のピークから底値までのおおよその下落率です。

下落率
ナスダック100
(2021年11月から2022年10月の12ヶ月)
約36%
S&P500
(2021年12月から2022年10月の11ヶ月)
約25%
全世界株式
(2021年11月から2022年10月の12ヶ月)
約27%
バランス型ファンド※1
(2021年9月から2022年9月の13ヶ月)
約9%

※1バランス型ファンドはトレーディングビューにて、TOPIX(東証株価指数)、ACWI(全世界株指数)、IEMG(新興国株式指数)、JP10(日本国債10年)、BND(先進国国債指数)、1597(J-REIT)、RWR(先進国REIT)、EMBD(新興国国債指数)の8資産を組み合わせ独自で数値を出しているため、ご参考程度に

2021年の高値圏の時に例えば一括で100万円分のナスダック100を買っていたとすると、減るのは36万円で約1年では64万円まで減り続けてしまうということです。そして再び2021年の時の高値圏に戻るのは2024年前後になります。結果的に株価は上昇しましたが、保持し続ける精神力が必要です。

きっと下落に耐えられなくて売ってしまった人も中にはいるでしょう。

他のファンドもナスダック100と同じように下落はしています。投資先の国が被っている部分があるので、どうしても引っ張られてしまいます。S&P500やオルカン、バランスファンドのような、より分散のきいた商品と組み合わせた方が、ナスダックのみより下落時のショックがやわらぎます。

NISAで失敗しないためのコツとは?
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ですが、実は注意点を知っておかないと失敗する可能性もあります。
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新NISA枠でナスダック100を買う場合は積立投資がおすすめ

 

これまで新NISA枠でナスダック100のみを購入するのはおすすめしない理由とナスダック100とその他のインデックス商品の特徴をお伝えしてきました。ナスダック100を買ってはいけないというわけではなく、極端な値動きとなることを想定しないまま、集中投資することはおすすめできないのだとここまで読んでくれた方はわかっていただけたかと思います。

ですのでナスダック100を新NISA枠で買う場合は、時間の分散ができる積立投資がおすすめです。

ドルコスト平均法で定期定額で自動で積み立てるため分散され価格上昇時・下落時のリスクを抑えることができる

積立投資は、ドルコスト平均法を利用して、定期定額自動積立ができるため、購入のタイミングが分散され、価格上昇時下落時のリスクを抑えることが可能です。

出典:金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブック

安い時には多く購入できて、高い時には少なく購入することて、購入が総額が偏らず平均化されます。最初に積立設定をすれば、あとは自動的に積立されるので、こちらも特別な投資知識は必要ありません。

積立投資は長期運用することにより、元本割れのリスクを低くすることが可能である

積立投資は長期運用することにより、元本割れのリスクを低くすることが可能です。下記は金融庁の統計データです。

積立投資の保有期間を5年20年で元本割れのリスクを比べたグラフになります。保有期間が5年の場合は、元本割れの確率が18%だったのに対し、保有期間が20年の場合は、元本割れの確率が0%でした。

分散投資を行った場合の運用成果の実績グラフ
出典:金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブック   

この結果から、投資初心者の方に特別な投資知識は必要がなく、時間を長くかけるだけで、元本割れのリスクを低くできることがわかります。

以上のことに注意してどちらの投資枠から利用するのかは、決めておきましょう。

保有している資産をコア部分とサテライト部分にわけて、攻めと守りのバランスを取ることを「コア・サテライト戦略」といいます。

今なら、この戦略を詳しく解説した学習動画を配布中です。

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ナスダック100とほかの商品の組み合わせは自分のリスク許容度をもとに考える

ナスダック100とS&P500またはオルカンとの割合をどうすればいいいのか考えている人もいると思います。結論割合に決まりはありません。半々にするのか7:3、2:8にするのかは人それぞれのリスクの許容範囲で異なります。

自分はどこまでリスクの許容範囲があるのか知っておきましょう。それを知った上で割合を考えてみましょう。

この章では下記を解説します。

  • リスク許容範囲を考える上でのポイント
  • 割合を考える上でのナスダック100、S&P500、オルカンの比較

リスク許容範囲を考える上での5つのポイント

自分のリスク許容範囲考える上でのポイントを下記にまとめました。

 

年齢(時間)損が出たとしても資金が必要な時期までに損失をカバーする時間があるか
家族構成家族が多いか、少ないか。少ないと投資にお金を比較的多く回せる
資産資産規模が大きいか、小さいか。大きいと投資にお金を比較的多く回せる
年収年収がどのくらいか。多ければ多いほど投資に回せるお金が多くなる
性格・経験他の要素でリスク許容範囲が大きくても、資産の目減りに抵抗感があるかないか

 

年齢
今の年齢で損が出た場合、資金が必要な時期までに損失をカバーできる時間があるのか。例えば60代で大幅な損が出た場合、定年などが近づいていると損失のカバーが難しくなってくるかもしれません。

家族構成
家族が例えば夫婦2人の場合は、子供はいないので、子供にお金を使わない分投資に回すことができます。しかし子供が3人などいる場合は、子供へお金が回るので投資に回せるお金は夫婦2人の場合に比べれば少ないと思います。

資産
現在の資産規模はどのくらいなのか。大きいと投資にお金を多く回せます。例えば家族が多くても資産が大きいなら、投資にお金を多く回すことも可能です。

年収
年収が高ければ高いほど投資に多くお金を回せます。年収が低い場合は高い人に比べて投資に回せるお金は少ないかもしれません。

性格・経験
これまであげた要素の許容範囲が大きくても、資産が目減りすることに抵抗感がある人は投資を行わないほうが良いかもしれません。反対にこれまでの要素の許容範囲が大きく、リスクを取ること、一時的な資産の目減りに抵抗がない人は投資はおすすめです。

自分の状況でどのくらいのリスク許容範囲があるのか考えてみてください。

自分のリスク許容範囲がわかりましたら、次に3銘柄の割合を考える上でのナスダック100、S&P500、オルカン比較について説明します。

3銘柄の割合を考える上での2つのポイント

3銘柄とも構成銘柄上位10と国も被る
ナスダック100、S&P500、オルカンの場合2章で記述した通り、上位10銘柄を見ていただくと被っている銘柄が多いです。

ナスダック100上位10銘柄
(2024年4月現在)

S&P500の上位10銘柄
(2024年1月現在)
オルカン上位10位銘柄
(2024年1月現在)
1マイクロソフトマイクロソフトアップル
2アップルアップルマイクロソフト
3エヌビディアエヌビディアエヌビディア
4アマゾン・ドット・コムアマゾン・ドット・コムアマゾン・ドット・コム
5メタ・プラットフォームズアルファベット(クラスA)アルファベット(クラスA)
6ブロードコムメタ・プラットフォームズメタ・プラットフォームズ(クラスA)
7アルファベット(クラスA)バークシャー・ハサウェイアルファベット(クラスC)
8アルファベット(クラスC)アルファベット(クラスC)テスラ
9テスラブロードコムブロードコム
10コストコホールセールテスライーライリリー・アンド・カンパニー

 

そしてナスダック100とS&P500は100%アメリカの企業、オルカンは約60%がアメリカで占められています。これをみると国の分散力は低めになると考えられますが、ナスダック100自体はS&P500とオルカンに比べれば特に分散ができていません。

ですので繰り返しお伝えすることになりますが、S&P500やオルカン、2章で取り上げているバランスファンドのような、ナスダック100より分散のきいた商品と組み合わせた方が、ナスダック100のみより下落時のショックがやわらぐかと考えられます。

値動きは似てくるため1つが下落すれば同じように下落する確率が高い
下記は直近5年のグラフですが、ナスダック、S&P500、オルカンの値動きです。似たような動き方をしています。

ナスダック100の値上がりは断トツですが、何度もお伝えしている通り、リターンが大きい分リスクは高いので、S&P500とオルカンで分散するのもありだと思います。そして投資なので下落するときがあるということは把握しておきましょう。

以上のポイントと自分のリスク許容範囲から、自分に合う割合を考えましょう。割合はあとから変更もできるので、変更して自分が良いと思う割合を見つけるもの良いでしょう。

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最後の章では新NISA枠で購入ができるナスダック100指数に連動している銘柄をご紹介します。

新NISAのつみたて枠・成長枠両方で買えるナスダック100商品

最後に新NISA枠で購入できるナスダック100指数に関連している、銘柄をご紹介します。下記の表へまとめました。下記銘柄は買付手数料と、解約や売却時に発生する信託財産留保額無料です。

iFreeNEXTNASDAQ100
インデックス

eMAXISNASDAQ100
インデックス

<購入・換金手数料なし>
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド

楽天・NASDAQ-100
インデックス・ファンド
SBI・インベスコ
QQQ・NASDAQ100
インデックスファンド
投資先NASDAQ上場金融を除いた
上位100銘柄
NASDAQ上場金融を除いた
上位100銘柄
NASDAQ上場金融を除いた
上位100銘柄
NASDAQ上場金融を除いた
上位100銘柄

NASDAQ100
ETFである
QQQ・
QQQM
に投資する

投資できる証券会社
(SBI・楽天)
SBI証券
楽天証券
SBI証券
楽天証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券SBI証券
純資産額
(大きい方が信頼度高)
1063.34億円1006.66億円1189.29億円200.66 億円32.60億円
信託報酬
(ランニング
コスト)
0.495%0.44%0.2035%0.198%0.2388%
新NISA投資枠つみたて投資枠
成長投資枠
成長投資枠成長投資枠成長投資枠成長投資枠

表にあるインデックスファンドはナスダック市場の上位100銘柄に連動しています。ただし金融は除かれています。

この中のどの銘柄を買っても良いとは思いますが、下記2点に注意して選ばれるのがおすすめです。

  • 信託報酬
  • 純資産額

信託報酬(運用管理費用)

信託報酬とは投資信託を持っている間、毎日支払う手数料が信託報酬です。運用管理費用とも呼ばれます。投資信託の運用・管理の報酬として投資信託を保有している間、毎日信託財産(投資家から集めたお金をまとめたもの)から差し引かれています。

信託報酬の目安としては、年に0.5%〜2.5%くらいで考えておくと良いでしょう。今回の銘柄の中ですと、『楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド』が1番信託報酬が低いので、こちらを選ばれる方もいると思いますが、信託報酬だけで判断はせず、次に説明する純資産額も加味して判断されるのがおすすめです。

純資産額

純資産額とはファンド(投資信託)の大きさのことです。投資家が投資した金額と、その投資金額をファンドマネージャーが運用して増えた分の総額を純資産額といいます。この金額は大きいほうが、信頼性が高いです。

ですので冒頭の表のナスダック銘柄の表から純資産総額で選ぶとすると『<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド』が1番純資産額が大きいです。信託報酬は2番目に低いので、ニッセイNASDAQ100インデックスファンドがバランスが良いのではないかと考えます。

しかし楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンドは信託報酬が低いため、投資家に注目されています。
今後の純資産額の動向を見つつ、ニッセイNASDAQ100インデックスファンドを運用し、途中で銘柄を切り替えるということも1つの手段です。

成長投資枠でETFであるQQQやQQQMを積み立てることも可能

新NISAの成長投資枠でナスダック100に連動するETFを積み立てることも可能です。QQQとQQQMは積立投資枠では積み立てることができません。両者ともNASDAQ上場金融を除いた上位100銘柄をベンチマークとしています。

QQQMの運用管理費用は0.15%で、ご紹介したNASDAQ100指数に連動するインデックスファンドに比べると1番安いです。(QQQは0.2%)

経費率最低積立金額
QQQ0.2%7万円以上
QQQM0.15%3万円以上

金額指定か株数指定か積立方法も選べます。しかし最低投資金額がQQQMで約3万円以上からとなりますから、そこはご注意ください。

投資の戦略の立て方に迷ったら

ナスダック100の特徴や、その他のインデックファンドとの違いについて、ご理解いただけたと思います。
この記事で勉強した知識を活用して、新NISAで何を買うべきか、戦略は立てられそうでしょうか?

実は、投資戦略を立てるために必要な知識やコツは、この他にも色々あります。

投資戦略を上手く立てられるようになりたい方におすすめの勉強法をご紹介しましょう。
それは、闇雲に独学で情報を集めて勉強するのではなく、プロから投資の正しい知識と考え方をインプットする方法です。

生徒数日本一の資スクールGFSが監修している無料特別講座では、投資で失敗しないためには絶対覚えておくべき知識を集中的に紹介しています。

効率よく投資の勉強を進めたい方は、ぜひお試しください。

まとめ

新NISA枠でナスダックのみを買うのは危険という理由と、でもナスダック100を買いたい場合の買い方について解説しました。各章のポイントを下記にまとめたので、復習にぜひご活用くださいませ。

新NISA枠でナスダック100のみの購入はおすすめしない3つの理由

  • リターンが大きい分リスクも高い
  • 手数料が高め
  • 分散ができていない

ナスダック100とほかのインデックス商品の特徴の比較

  • ナスダック100の特徴
    • ナスダック市場に上場する時価総額ランキングで100位に入る銘柄で構成
    • 金融銘柄は除外される
    • 時価総額加重平均型株価指数である※1
    • 毎年12月に入れ替えされる
    • 入れ替え時に上位101位から125位までに入っている場合はナスダック市場に残留だが、翌年100位以内に入らなければ除外されてしまう
    • ナスダック市場に上場していれば、国内外の企業は問わない※1時価総額加重平均型株価指数とは、組入銘柄の時価総額の合計をある基準となる一時点での時価総額合計により除して算出すること
  • S&P500の特徴
    • S&P Dow Jones Indices LLCが算出
    • 採用される銘柄は500社
    • NY証券取引所、NYSE American、ナスダックに上場する大企業で構成
    • 1941年、1942年、1943年の平均指数を10として算出
    • 米国株式市場の約8割の時価総額を占めている
  • 全世界株式(オールカントリー)の特徴
    • 全世界の先進国、新興国を含む約50カ国に投資ができる
    • MSCI社が開発した株価指数
    • 日本を含む先進国および新興国の大型株・中型株(約2,900銘柄)で構成されている
  • バランス型ファンドの特徴
    • 1銘柄で日本を含む各国の株式・不動産(REIT)・債券に投資ができる
    • 複数の投資対象にバランスよく投資ができるのでリスク抑制できる

新NISA枠でナスダック100を買う場合は積立投資がおすすめ

  • ドルコスト平均法で定期定額で自動で積み立てるため分散され価格上昇時・下落時のリスクを抑えることができる
  • 積立投資は長期運用することにより、元本割れのリスクを低くすることが可能である
  • 成長投資枠でも積立投資ができる
  • 積立投資枠は積立投資しかできないので先に使う

新NISA枠でナスダック100とS&P500、オルカンの組み合わせ割合よりもリスク許容範囲が大事

  • リスク許容範囲を考える上での5つのポイント
    年齢(時間)損が出たとしても資金が必要な時期までに損失をカバーする時間があるか
    家族構成家族が多いか、少ないか。少ないと投資にお金を比較的多く回せる
    資産資産規模が大きいか、小さいか。大きいと投資にお金を比較的多く回せる
    年収年収がどのくらいか。多ければ多いほど投資に回せるお金が多くなる
    性格・経験他の要素でリスク許容範囲が大きくても、資産の目減りに抵抗感があるかないか
  • 3銘柄の割合を考える上での2つのポイント
    • 3銘柄とも構成銘柄上位10と国も被る
    • 値動きは似てくるため1つが下落すれば同じように下落する確率が高い

新NISA枠で購入できるナスダック100指数に連動する銘柄

  • iFreeNEXTNASDAQ100インデックス
  • eMAXISNASDAQ100インデックス
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
  • 楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド
  • SBI・インベスコQQQ• NASDAQ100インデックスファンド
  • 番外編として成長投資枠でETFであるQQQやQQQMを積み立てることも可能。しかし最低購入金額がQQQで約7万円以上、QQQMで約3万円以上となるのでそこだけは注意
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